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2023/08/27インプラントについて。リスクも踏まえたうえでベストな治療選択を!

皆様 こんにちは!

インプラントのヴェリタスインプラントサロン横浜、歯周治療うえの歯科医院

歯科医師の中曽根です。


8月も終わりが近づいてきて、あっという間に秋ですね!

食欲の秋!とも言いますし、是非この機会にお口のメンテナンスはいかがでしょうか?

美味しいものを健康な歯で噛めるようにしましょう!


さて、本日はインプラントについてです。

昨今、インプラントへのハードルが下がってきていると感じておりますが、実際インプラントがどういったものなのか詳しく知らない方がほとんどだと思います。


そこで今回はインプラントのメリットだけでなく、リスクやデメリットについてもハッキリとお話していこうと思いま

す。

それを踏まえて、皆様にはベストな治療を選択していただきたいと思います。


◼️そもそもインプラントとは?


インプラントとは、本来は体内に埋め込む人工物を指します。そのため、整形外科の骨折治療で用いられるボルトなどもインプラントです。

インプラントのことを、歯科インプラント・デンタルインプラントなどと呼ぶこともありますが、近年は歯科診療におけるインプラント治療が一般的となり、単に「インプラント」と呼ばれることが多くなっています。


◼️差し歯との違いは?


インプラントと差し歯の違いを理解できていない患者様は少なくありません。抜歯をした後に「差し歯で治療したい」とおっしゃる患者様も多いのですが、歯を失ってしまったら、差し歯による治療はできません。差し歯治療は、自分の歯根が残っていなければできないので、残った歯根に土台を作って、歯を再建するのが差し歯治療です。

一方、インプラント治療は、抜歯を行った箇所(歯根も残っていない箇所)に、人工の歯根を作って歯を再建します。

インプラントについて。リスクも踏まえたうえでベストな治療選択を!

◼️インプラントのリスクは?


インプラントには、入れ歯と違い自分の歯のような感覚で噛むことでき、ブリッジのように隣り合った健康な歯を削る必要がないといったメリットがあります。しかしデメリットもあります。


インプラントの治療を始める前に、どのようなリスクがあるのかも知っておきましょう。


◇歯周病菌への感染


手術後、定期的にメンテナンスを受けないとインプラントと歯肉の周囲に炎症が起きます。進行するとインプラントを支える顎の骨が溶けてしまいます。

ただし、歯周病はインプラントだけに起こるわけではありません。ブリッジや義歯などでも、口内の清掃が不十分だと歯周病菌に感染します。どんな治療であれ、歯科医院で歯周病の検査を受け、お口の中を清潔に保つことが大切です。

◇金属アレルギー

金属アレルギー

「金属アレルギーだからインプラントができない」という声を聞くことがあります。金属アレルギーは、金属が汗などで溶け出してイオン化することでアレルゲンとなります。ですがアレルギー反応をしやすい金属・しにくい金属があります。

インプラント体のほとんどは「チタン」という金属でできています。チタンはイオン溶出しにくいため、アレルギー反応がほとんど起こりません。しかしチタンアレルギーは存在するため、気になる方は事前にパッチテストを受けると良いでしょう。


◇骨との結合がうまくいかない


骨粗しょう症などが原因で、インプラントの周囲の骨密度が低いと結合しにくくなります。また手術の際、ドリルの摩擦熱で骨がやけどしたような状態になったり、術後にインプラントの周囲が細菌に感染したりすると、骨とはうまく結合しません。

骨のやけどは手術中の適切なドリル操作や注水で防げるので、治療する側の技術力が影響します。

◇糖尿病

糖尿病はインプラント治療を難しくする要因があります。高血糖だと傷が治りにくいため、インプラント手術はおすすめできません。また、高血糖の状態では免疫系細胞の活動が低下するので、歯周病菌への感染リスクが高くなります。逆をいうと血糖値が安定すればインプラント治療ができるため、かかりつけ医と歯科医師が連携し、血糖値をコントロールすれば、リスクはかなり抑えられます。 

◼️老後に現れるインプラントのデメリット

◇費用や時間がかかる

インプラント治療は基本的に自由診療の治療となります。保険適用ができませんので、治療にかかる費用は全て患者様の負担となります。

そして、インプラント治療は期間の長い治療です。埋め込んだインプラントが骨と結合するのを待つ必要があり、個人差はありますが3〜6ヶ月ほどかかります。ですので、保険診療で比較的早く装着できる入れ歯とは対極にある治療とも言えます。

◇外科手術に耐える体力が必要

インプラントを埋め込むために顎の骨に穴を開ける必要があり、外科的な処置が行われます。外科手術といっても、入院などが必要な大げさなものではありません。侵襲(身体への負担)は抜歯と同程度です。しかしあまり高齢になると持病や服薬の問題も多くなり、手術が難しくなることもあります。

また、治療期間が長くなる・メインテナンスが必要ということを考えると、定期的に歯科医院に通うことができる体力がなければインプラント治療は難しいかもしれません。

◼️まとめ

デメリットやリスクばかりお話してしまいましたが、これらも踏まえた上で、よりベストな治療を選択していただけると幸いです。メリットばかりお伝えして、結果後悔してほしくないので、どんな些細な質問でも良いのでいつでもうえの歯科医院にご相談ください。

ブログ監修者


医療法人VERITAS うえの歯科医院 

理事長 上野友也


1993年 鶴見大学歯学部卒業

1995年 東京医科歯科大学歯学部医員研修医終了

1996年 鶴見大学第三補綴学講座臨床専科生

2000年 アストラテックインプラントベーシックコース修了

2002年 うえの歯科医院設立

2004年 医療法人ヴェリタスオーラルケアセンター設立

2008年 OSIインプラントアドバンスコース修了

2008年 JIADSペリオコース修了

2009年 JIADSエンドコース修了

2010年 JIADS補綴コース修了

2010年 JIADSペリオ&インプラントアドバンスコース修了

2012年 ニューヨーク大学CDE在籍


• 所  属

国際インプラント学会(ICOI)会員

日本顎咬合学会会員

財団法人プロスピーカー協力アシスタントプロスピーカー

OSI会員

JIADS会員

厚生労働省認定歯科医師臨床研修指導医

鶴見大学歯学部附属病院共同診療医

済生会東部病院共同診療医

横浜労災病院共同診療医

日本歯周病学会

日本臨床歯周病学会

日本口腔インプラント学会

鶴見大学歯学部歯周病学講座