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-0001/11/30歯周病のいろいろ①

皆様こんにちは!鶴見区にある歯 医者さん!

インプラントのヴェリタスインプラントサロン横浜、歯周治療のうえの歯科医院

歯科衛生士の笹井です


今日は私の得意分野、歯周病のおはなしです。

当院の歯周病治療の特徴は、

☆細菌 検査ができる

☆抗生物質下の治療ができる

☆そしてもう一つ大きな特徴が「医療用サプリメント」によって縁下 歯石除去、歯周 外科 治療後の組織の回復をサポートできる

医療用サプリメントの歯周病サポートについては8月管理栄養士より更新予定!


今日は上の2点についてお話します。


①歯周病とは???

むし歯は歯そのものがとけてしまう病気です。

歯周病は歯は大丈夫なのですが、歯を支える歯周組織、顎の骨や歯肉の病気です。

下の図をご覧ください。


歯周病のいろいろ①

このように歯は歯 槽骨(顎の骨)に植わって支えられています。顎の骨の上に歯肉がかぶっています。

歯周病はこの歯 槽骨(顎の骨)を溶かしてしまい、支えを失った歯がぐらぐら揺れて、最後には抜けてしまう。

というものです。

実は痛みなどの自覚症状が少ないことが大きな特徴です。(サイレントディシーズ)

自覚なく進んでいくので、気づいた時には揺れていたりかなり進行した状態になっていることが多いです。

一度溶けてしまった骨は元には戻りません。

なので、初期段階での発見が非常に重要になります。



②原因は?

歯周病の原因は歯周病菌といわれる細菌です。

歯周病菌は空気が嫌いです。(嫌気性 菌)

上の図の「歯周ポケット」と書いてある部分がありますね。

歯周ポケットは、健康な人でも2~3ミリあります。歯周病菌はこの歯周ポケットの中が空気が少ないので大好きです。

歯周ポケットの中で繁殖すると、歯茎が腫れて歯周ポケットが深くなります。するとさらに空気は薄くなり、歯周病菌の格好の住処となります。さらに炎症を起こすと出血しやすくなります。血液の中の良質なたんぱく質は歯周病菌のとても重要な餌となります。

良質な餌を得た歯周病菌はパワーアップしてより強い菌へと変化していきます。

下記のピラミッドをご覧ください。


歯周病のいろいろ①

これは歯周病菌のピラミッドです。

初期段階では下の青や紫、緑、黄色の菌だけなのですが、歯肉炎の出血で血液の栄養を得ると徐々に上に積みあがっていき、最後にはレッドコンプレックスというピラミッドの頂点の菌4種が表れ始めます。

この菌がいるということは下の菌もいるとういうことになります。




③実際の治療は?

ここからはうえの歯科医院で実際に行っている歯周病治療に関してご案内します。

大まかな流れはこちら。

1・歯周病検査

2・歯 磨きの練習

3・縁上歯石のクリーニング

4・縁下歯石のクリーニング

5・歯周病精密検査

6・必要な部位の外科治療

7・必要な補綴処置など


この間、必要に応じて揺れている歯(動揺歯)の固定、抜歯なども同時に行っていきます。


下記の図をご覧ください。



歯周病のいろいろ①

このように、歯周ポケットに汚れがたまると歯肉がはがれていきます。

歯肉がはがれるとは…???

普通、組織と組織の結合は両方から手を伸ばしてつないでいる状態なのですが、歯肉と歯槽骨の結合は歯肉側からしか手を伸ばしておらず、片思い結合です。(ヘミデスモゾーム結合)

他の組織の結合より脆弱ではがれやすいです。

歯肉と歯槽骨の結合がはがれると歯周ポケットが深くなり、嫌気性菌である歯周病菌は喜んで入っていきます。

そしてまた奥の結合がはがれて…いわゆる悪循環…!!

そして歯槽骨に菌が近づくと、骨は菌に弱いので菌から逃げようととけていきます。

一度溶けた骨はもとには戻りません。


この歯周ポケット内で繁殖した菌を血液の中の石灰分によって固められたものが縁下歯石という、歯周ポケット内の歯石です。

縁上歯石と縁下歯石は固められたのが唾液か血液かの違いです。

縁上歯石(よく下顎前歯の裏側にできる白い歯石)は唾液の成分によって固められたものです。

縁下歯石はは血液の成分によって固められ、黒褐色でとても硬いです。


どちらも表面が粗造で細菌の住処になりやすいです。

なので歯石をとることがとても重要な歯周病の治療になります。




1・歯周病検査

検査では下記の点を確認します。

①歯磨きの状態

②歯周ポケットがどれくらい深くなっているのか

③出血があるか

④歯の揺れはあるのか

⑤骨はどのレベルか(レントゲン撮影)

⑥レッドコンプレックス(歯周病菌)がいるか(細菌検査・DNA検査)

→☆先ほど説明したレッドコンプレック4菌種が歯周ポケット内にいるかどうか(細菌検査)、もしくはレッドコンプレックスの中で一番汎用菌であるP.g.菌が唾液中にいるかどうか(DNA検査)を調べる細菌検査を取り入れています。



2・歯磨き

歯周病治療の肝は患者様ご自身の日々の歯磨きです。

歯磨きによってどれだけお口の中の衛生状態が保てるのか…が本当に重要なのです。菌は磨きのこし(プラーク)の中にいます。

患者様が歯科医院にいらしたときにどんなに歯科衛生士の私たちがきれいにクリーニングしても、日々の磨きのこしが多いとどうしても治りがわるい…

衛生士としてはちょっと悲しくなってしまいます。せっかく頑張ってクリーニングしたのに…治らない…


前回の記事にも歯磨きの重要性を語っておりますので是非お読みください!!!!


3・縁上歯石の除去

歯磨きが一定の規準になったら今度は歯茎の上に見えている歯石(縁上歯石)をとります。

(歯磨きのしやすさを考えて先に歯石をある程度落とす場合もあります。)


4・縁下歯石の除去

歯周ポケット内の歯石(縁下歯石)を、まずは歯周ポケットを探りながらとります。(程度によって1回~6回に分けます)

☆この際に、細菌検査によってレッドコンプレックスがいた方には抗生物質を服用していただいて殺菌をしたうえで時間をしっかり取って一気にクリーニングを行います。


5・歯周病精密検査

4のクリーニングを行ったうえで、歯周組織の改善度合いを検査します。


6・5の結果、必要な部位の外科治療

精密検査によってまだふかいポケットがのこっている場合はこんど歯茎を開いて見える状態にしておそうじしたり、骨補てん(骨吸収がひどい場所に骨を回復させる材料をいれる)をおこなったりします。


7・必要な補綴処置など

歯周病により失ってしまった歯の機能回復(義歯・ブリッジ・インプラントなど)や失ってはいないが揺れがおおきい歯などは連結してかぶせものをしたりします。


そして治療が終わったら定期検診!

細菌検査によってレッドコンプレックスがいた場合、安定するまでは少し頻度の高い定期検診によってプロフェッショナル・クリーニングをこまめに受けていただきます。そうすることで再発しにくくなります。

また、最初の検査で歯周治療が必要なかったとしても、定期的に検査、クリーニングを受けることで歯周病・むし歯の早期発見・早期治療につながります。




歯周病は成人している日本人の8割以上が感染しているといわれています。

あまりに一般的過ぎて歯の喪失を加齢のせいと考える人が非常に多いのですが、それは違います。

しっかり対策をすることで歯を守ることができます。

うえの歯科医院でぜひそのお手伝いをさせてください!!