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-0001/11/30顎関節症を歯科医師が徹底解説!原因や症状を種類別にご紹介!

皆様こんにちは!横浜市鶴見区にある歯医者さん!

インプラントのヴェリタスインプラントサロン横浜歯周病治療のうえの歯科医院、

歯科医師の米長です。


 

口の開閉で雑音がする。口が開きにくい。

口を開けるのが痛い。噛むと顎が痛い。

そんな症状の総称を顎関節症(がくかんせつしょう)と言います。



私も2回、顎関節症になったことがあります。



あるときフランスパンを食べていたら顎から雑音が。

噛むと痛みが出て口が開かなくなりました。

顎が痛いため固いものは1月ほど食べられなくなりました。



また、焼き鳥の軟骨を食べていた時

急に痛みが走り今度は顎が閉まらなくなり、右側だけ歯がかみ合わなくなりました。

その症状は数時間で改善したものの数週間は噛むのに痛みがありました。




厚生労働省による顎関節症に関する歯科疾患実態調査では約15%の人が「口の開閉時に雑音がする」と答え

また、約3.5%の人が「口の開閉時に痛みがある」と答えています。


意外と多い、顎関節症について今回は書かせていただきます。



顎関節症は以下の4つに分類されています。

・咀嚼筋痛障害

・顎関節痛障害

・関節円盤障害

・変形性顎関節症


それぞれ症状と発生部位が違ってきます。

痛みがないことが多く、長い間同じ症状が続くことも多いです。

歯科を受診されない方も多いですが、悪化する場合もありますので

疑わしい症状があれば歯科を受診してください。


 


・咀嚼筋痛障害(咀嚼筋と言われる顎周囲の筋肉の痛み)

筋肉の炎症が原因の場合と、痛みの神経伝達に問題がある場合があります。

疲れて歯ぎしりをしてしまう、固いものをよく食べる、頬杖をつく癖があるなど

原因は様々です。

筋肉や筋膜のコリが痛みの原因の場合が多く、マッサージをすることで改善します。

顎の骨の周り・奥歯の少し後ろ、少し上へ行って頬骨の周囲、その上へ行って耳の上周囲に大きな筋肉(咀嚼筋)があります。

肩こりなどと同じで、押して痛みのある部分、コリを感じる部分を指で揉み解すことで次第に改善していきます。

長期化や、再発しやすい場合は原因として生活習慣が考えられます。

歯ぎしり・くいしばりが原因の場合もあるためマウスピースを装着して歯を守ることも重要です。

痛みの原因が神経伝達にある場合は専門医の受診が必要な場合もあるため、一度歯科で相談してみましょう。



・顎関節痛障害(顎関節:耳の穴の少し前にある関節周囲の痛み)

顎関節周囲の痛みが主症状です。奥歯の痛みの様に感じることもあります。

口の開閉にも痛みが発生します。顎を動かさなくても(何もしなくても)痛みが発生する場合も。

原因は顎関節周囲の炎症や損傷で、後述する関節円盤障害の悪化もこれに含まれます。

その他、顎の怪我や固いものを食べた、歯ぎしり・くいしばりなどによる炎症でも発生します。

顎を動かさないで安静することで改善が見られます。

2週間から1か月ほどで痛みがなくなる場合が多いですが、長引いて口の開閉が制限される場合もあります。

また、部位が奥歯に近いこともあり、顎の痛みを歯の痛みの様に感じたり、逆に歯の痛みを顎の痛みの様に感じることがあります。

歯の治療が必要な場合もあるので、歯科を受診して鑑別が必要です。原因がどこか調べてみもらいましょう。



・顎関節円盤障害(顎の動きが制限されるのが特徴)

関節には骨と骨が直接こすれないように関節円盤という柔らかい組織があります。

顎の関節円盤は靭帯と筋肉によって顎の関節に収まっています。

関節円盤は頭の骨に対して、顎の骨が安定するための座布団のような組織です。

この、顎の関節円盤が、何かの原因で位置がずれてしまうと

顎で雑音が鳴ったり、顎が開きにくくなったりします。

「こり」「かく」という雑音がする場合や、口が開かなくなることがあります。

顎は関節が左右に二つあるため、どちらかで発生する場合と両方で発生する場合があります。

口がまっすぐ開かない、横にずれるなどの症状が現れます。

女性に発生しやすいのも特徴です。

口を大きく開くことで「こり」「かく」という雑音が聞こえますが

雑音が鳴らないように、口を大きく開けるのを避けることで自然に治ることが殆どです。

症状が長期になると症状が悪化し、痛みが発生したり顎の骨が変形したりしてしまうことがあります。

痛みがないので放置しがちですが、普段から大きく口を開けるのを避けて治していきましょう。


 

・変形性顎関節障害

口の開閉で「じゃりじゃり」という雑音や、口が開かない、閉まらない、痛みがある

などが症状になります。

緩やかに進行しますが、進んでしまうと変形があるので元に戻りません。

他の顎関節症が進行して変形性顎関節症につながることもあります。

腫瘍や自己免疫疾患の症状として現れる場合もあるため、早い段階で歯科を受診してください。


 

顎関節症はふとした拍子に発生し

放置していると治りにくい病気でもあります。

歯の痛みを顎の痛みと感じることもあるため、その場合は歯の治療が必要です。

症状が悪化する前に歯科を受診しましょう。


うえの歯科医院では顎関節症も対応しています

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