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-0001/11/30糖尿病の合併症!

皆様こんにちは!鶴見区にある歯医者さん!

インプラントのヴェリタスインプラントサロン横浜、歯周治療のうえの歯科医院

歯科衛生士の高橋です



今回は改めて再確認をしていくためのお話です!

今回のテーマも糖尿病です。


 

糖尿病には種類があり、1型糖尿病と2型糖尿病があります。

それについては、ぜひ、以前の記事を読んでみてくださいね!

今日は糖尿病の合併症についてです。


糖尿病は自覚症状としては、あまり出にくいものなのですが、そのまま間にしてしまうと死に至るリスクが高まってしまうので、ぜひ知っていただきたいです!


 


◆糖尿病の合併症とは?

糖尿病の合併症で、慢性合併症というものがあります。


神経障害・網膜症・腎症


です。糖尿病の3大合併症と言われています。


 


糖尿病神経障害は、突然死の原因になったり、足の切断に至る足壊疽の原因の1つになります。

糖尿病網膜症は失明の原因。糖尿病腎症は、透析の導入に繋がります。


 


本当に糖尿病は怖い病気なのです…


 


実は、この3つには共通点があります。


神経・網膜・腎、これらはどれも細い血管から栄養をもらっています。


高血糖のドロドロで濃い血が流れ込むと、細小血管が酸素不足になり、破れやすくなって障害を起こしてしまうのです。


 


これらの糖尿病合併症は、出る順番としては


神経障害→網膜症→腎症 の順番で糖尿病合併症として出ます。


 


他にも、細小血管だけでなく、大血管障害も糖尿病合併症として危険です!

動脈硬化が進行しやすくなります。

心筋梗塞や、狭心症、閉塞性動脈硬化症、脳梗塞などの重大な病気を引き起こす原因となります。


 


それでは、より詳しく糖尿病3大合併症をみていきましょう。


 


◆糖尿病神経障害。

糖尿病神経障害は実は、とても多彩です。

大きく分けると、多発神経障害と単神経障害があります。

よく、見られるものは、多発神経障害です。さらに、多発神経障害は、

感覚・運動神経障害と、自律神経障害に分かれます。


 


①多発神経障害

 感覚・運動神経障害→手足のしびれ・痛み、感覚鈍麻


 自律神経障害→発汗異常、起立性低血圧、排尿障害、排便障害、無自覚性低血糖


②単神経障害

 顔面神経麻痺、外眼筋麻痺


 


というような、分け方と症状が出ます。

糖尿病の合併症で低血糖も、以前にお話しましたが、無自覚で起こるものがあります。

突然の意識消失などです。

糖尿病の合併症は、本当に怖いものもあるのです。 


 


 


◆糖尿病足病変を予防しよう!!

糖尿病足病変とは、糖尿病による神経障害・血管障害から引き起こされた、下肢の感染症や潰瘍・壊疽のことです。

糖尿病で入院している方にも多く見られます。

もともと、糖尿病の方は、潰瘍ができやすく、感染しやすい状態になっているので、傷ができると悪化しやすいうえ、治りにくくなります。また、末梢血管障害や閉塞性動脈硬化症が起きると血流が悪くなります。そして、神経障害によって、触覚や温痛覚が障害されると、傷ができても患者さんが気づかないまま悪化してしまうことがあります。

 たとえば、糖尿病の方が、水虫や椅子に小指をぶつけた程度の小さい傷が壊疽に陥ってしまい、ついには足を切断しなければならないほど悪化することもあります。。。

このようなことを防ぐためには、フットケアが大切です!


 


☆フットケアで大切なこと!

・足を清潔に保つこと。

・深爪はダメ!

・靴下を履く

・靴ずれを起こさないような靴を選ぶこと!


これらに注意してください!

また、乾燥に気を付けたり、暖房器具(ヒーターに足を近づけない)なども気を付ける必要があります。


 


◆網膜症?眼科にも行こう!

もし、糖尿病と診断されたら、糖尿病網膜症は不可逆的に進行してしまうので、自覚症状がなくても、定期的に眼科を受診する必要があります。


糖尿病網膜症とは、目の奥にある網膜はカメラに例えればフィルムの役割をするものですが、たくさんの細い血管があります。

この細い血管が高血糖によって、破綻したり血流障害が起きたりすると、網膜に血が通わなくなってしまい、酸素不足になってしまいます。これが、虚血状態です。

虚血状態が続くと、新しく酸素を取り込む血管が生まれてきます。この血管を新生血管といいます。

しかし、新生血管はとても破れやすくて、すぐに出血したりします。

硝子体の中で、出血を起こすと、黒い虫のようなものが見えたり(飛蚊症)、墨を流したように見えたり(視野欠損)します。

 さらに、新生血管の周りには増殖膜という膜が出来て、これが網膜に張り付いてしまいます。この増殖膜が、収縮すると、網膜を一緒に引っ張って剥がしてしまうのです。これを、牽引性網膜剥離といいます。これが起こると視力がかなり落ち、最悪の場合は失明してしまいます。


治療として、レーザーで網膜の虚血部位を破壊して酸素不足を緩和する、光凝固療法っていう治療もあるが、進行を食い止めるだけで、すでに起こってしまった症状は治りません…

糖尿病網膜症は早期発見が大切です。

そのため、糖尿病と診断されたら、定期的な眼科受診をお勧めします。




◆糖尿病腎症?透析になってしまうかも!

糖尿病腎症とは、高血糖が続いた結果、腎の子糸球体にダメージが起こり、腎機能が落ちてしまう疾患です。

糸球体にダメージが起こると、蛋白質を血中に保持できなくなって蛋白尿が排泄されます。

そして、蛋白尿が持続すると、腎障害が進行してしまいます。

そのため、患者さんへの蛋白質制限を行い、腎への負担を軽減します。

なお、腎症の早期には尿中に微量のアルブミンが検出されるため、これが糖尿病腎症の早期発見へと役立っています。


さらに、腎障害が進行してしまうと、慢性腎不全となり、透析療法が必要になります。



今回は、糖尿病の合併症についてたくさんお話させていただきました。

糖尿病は、罹患率が多い病気だけど、まぁ大丈夫でしょう。

なんて、そのままにしてしまうと、

本当に怖い病気ということを忘れてしまいます…

ちゃんと糖尿病や合併症を知り向き合うことが大切です。


うえの歯科医院では歯の相談だけではなくお食事の相談も行っています。

気になる方はぜひご相談ください!

糖尿病の合併症!