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2023/06/04抜歯になる原因は?事前に予防できることもあります!

皆様 こんにちは!

インプラントのヴェリタスインプラントサロン横浜、歯周治療うえの歯科医院

歯科医師の中曽根です。


新生活が始まり、早2ヶ月。

皆様いかがお過ごしでしょうか?

私はだんだんと迫り来る真夏に怯え始めております…。

とはいっても朝晩は冷える日もあるので体調管理をしっかり行なっていきましょう!


本日のテーマは【抜歯】です。

【抜歯】と聞いて恐ろしいものだと思うのも無理ありません。近年歯を抜かない「非抜歯の治療」がいいと言われたりしていますが、状態が悪化しているにも関わらず残すという行為は逆によくないのです。悪い歯を残すことで他の健康な歯にまで悪影響を及ぼす可能性があります。

抜歯とは、お口の健康を維持するための最後の手段なのです。


◼️なぜ抜歯を行うのか?


◇虫歯の悪化


悪化した虫歯には、まず神経を抜く根管治療を行い、できるだけ抜歯を阻止できるよう努めますが、それでもトラブルが解決できない場合、また歯冠部がほとんどなくなっている場合などには、抜歯が必要になります。


◇歯周病の悪化


歯周病が重度にまで進行すると、歯を支える顎の骨や歯ぐきはかなり壊され、いずれ抜け落ちてしまいます。歯周病をさらに悪化させないために、抜歯を選択することがあります。

抜歯になる原因は?事前に予防できることもあります!

◇歯が割れている


表から見える部分だけでなく、歯根など見えにくい部分まで大きく割れたり欠けたりしている場合や、すでに歯が自立できなくなっている場合、また割れ目から虫歯や歯周病を悪化させると見込まれる場合などには、抜歯を選択します。


◇咬み合わせが悪い


矯正治療でも改善できないほど咬み合わせが悪い場合、またその咬み合わせによって、まわりの歯や歯周組織に悪影響を与えることが見込まれる場合などには、抜歯が必要になります。


◇治療効果が出ない


歯を残すためにさまざまな治療を試しても効果が得られない場合には、最終手段として抜歯を選択します。また、親知らずなどでその歯自体に問題はなくても、周囲に悪影響を与えることが見込まれる場合には、抜歯を選択します。


◼️悪い歯を抜歯せずに残した場合のリスク


◇悪化した虫歯を放置


虫歯は悪化するにつれ痛みを増しますが、重度にまで進行すると神経が死んでしまい、一旦痛みがなくなります。痛くないからといって放置すると、歯根の先端は化膿したり炎症を起こしたりし、再び激しい痛みに見まわれ、顎骨炎や歯性病巣感染などを招いてしまいます。


◇悪化した歯周病を放置


歯周病が悪化すると、歯は支えを失い最終的に抜け落ちてしまいます。それを放置すれば、歯周病はまわりの歯にも広がり、次々と大切な歯を失ってしまうことになるでしょう。そこまで来ると、治療法はかぎられてどんどん難しくなり、費用や治療期間などの負担も増大してしまいます。


◼️抜歯で小顔になるの?


親知らずを抜歯すると小顔効果を得られる方もいらっしゃいます。ただし、見た目で明らかに小顔になった!!という劇的な小顔効果を感じられる方は、ごく稀です。小顔になりやすい方の特徴は以下の通りです。


◇エラがはっている


歯を抜くと歯を支えていた周囲の骨は痩せていきます。つまり、親知らずを抜くと、それまで親知らずを支えていた顎の骨が痩せて小さくなります。特に下の親知らずは、外から見ると、ちょうどエラにあたる部分に生えているため、下の親知らずを抜くことで、顎やエラが小さくなることがあります。


◇頬骨が出ている、目立つ


次は上の親知らずの話です。上の親知らずはちょうど、頬骨の下にあります。なので、親知らずを抜くと頬骨のでっぱりが目立たなくなり、小顔の印象を作ることができます。


◇顎に筋肉がついている 



親知らずを抜くと、それまで親知らずに加えられていた噛む力が加えられなくなります。親知らずのために顎や歯茎についていた筋肉が痩せ衰えることによって、小顔になることがあります。親知らずを抜く前に、特に親知らずに力を入れて噛んでいた方の方が抜歯による小顔効果が出やすいです。


◇親知らずがない片方の歯で噛む癖がある


また、片方で噛む癖がある方は片方の筋肉が発達していますので、両方で噛めるようになれば左右均等の筋肉の付き片になります。

親知らずが完全に埋まっていて親知らずを噛むために利用していない、親知らずのための筋肉がそもそも発達しておらず、抜歯しても小顔効果は期待できません。


◼️親知らず抜歯のメリット


◇口臭を予防できる


歯みがきの際に磨き残しがあると、口臭の原因になるプラークという細菌が作られます。

特に横や斜めに生えた親知らずがあると、歯ブラシが入りにくい歯周ポケットができてしまい、磨き残しが出やすいため、口臭につながります。親知らずを抜くと磨き残しを減らすことにつながり、口臭予防になります。


②歯周病のリスクが下がる


親知らずが横向きや斜めに生えると、その下へ食べカスが入り込み、歯周病や炎症を起こしやすくなります。放置すると周りの骨を溶かすこともあり、隣の歯まで抜けてしまうこともあります。親知らずを抜くことで、こうしたリスクを減らすことができます。


③むし歯予防になる


親知らずとその隣の歯の隙間に食べカスが溜まるとむし歯になりやすくなります。症状が進むと隣の歯の根っこ部分もむし歯に侵されてしまい、隣の歯まで抜歯しなくてはならなくなります。また、親知らずの生え方によっては、むし歯治療の妨げになることもあります。早めに抜歯をすることでそうしたリスクを減らせます。


◼️デメリット


親知らずを抜く際は麻酔をしているので大きな痛みを感じませんが、人によっては腫れることもあります。


◇痛みへの対処


抜歯当日に痛みがある場合は痛み止めを服用して、なるべく安静に過ごしましょう。何度もうがいをすると、抜歯後の穴にできたかさぶたが取れて骨がむき出しになる「ドライソケット」になってしまい、激痛を感じることがあります。抜歯後3日間は、患部を触ったり、うがいをしたりするのは避けましょう。


◇腫れへの対処


通常の向きで生えていた親知らずであれば、腫れる可能性は低いでしょう。横向きに埋まっていた親知らずは、抜歯翌日から3~4日程度腫れがみられることが多いですが、徐々にひいていくので心配ありません。


◼️まとめ


悪化した虫歯や歯周病の治療には、どうしても通院回数が多くなるものです。回数が多くなると、途中で通院をやめてしまう患者さんがおられますが、それは歯にもっとも悪いことだといえます。とくに、根管治療の中断は歯の内側や周囲に病巣を広げてしまうことになり、最終的に抜歯しか選択肢がなくなってしまうのです。そういった事態を防ぐために、治療は最後まできちんと受けましょう。


うえの歯科医院では抜歯に関わることをサポートしておりますので、宜しければお問い合わせください。