2025/05/18親知らずが生えないけど大丈夫?その特徴やリスクを説明!
こんにちは!
横浜市鶴見区にありますヴェリタスインプラントサロン横浜歯周病治療 うえの歯科医院、歯科衛生士の田中です。
最近暑くなってきましたね
■親知らずとは?
親知らずは、「第三大臼歯」または「智歯」と呼ばれています。大臼歯の中で最も後ろに生えてくる歯で、永久歯の中で一番最後に生えてきます。
名前の由来は、親が知らないうちに生えてくる歯、10代後半から20代前半にかけて生えてくることが多いため、親元を離れた頃に生えてくることが多く、こう呼ばれるようになったといわれています。
上下左右の奥に1本ずつ、合計4本生えるのが一般的ですが、もともと存在しない人もいます。
■親知らずがない人の特徴
では、なぜ親知らずが生えてこない人がいるのでしょうか?理由として2つ挙げられます。
◇遺伝的な影響
▲スペースがない
顎の骨が小さく、親知らずが生えるためのスペースがもともと確保されていない場合、親知らずは生えてこなかったり、途中で止まってしまうことがあります。
▲歯胚(しはい)がない
歯の元となる「歯胚(歯の種のようなもの)」がそもそも存在しないケースでは、その歯は生えることがありません。
◇時代的な影響
現代人は、やわらかいものを摂ることが多くなり、噛む回数が減ったことで、顎の発達が昔よりも小さくなっています。その結果、親知らずが生えるスペースがない人が増えています。
■人の進化と親知らずの関係
昔の人類は、固いものや繊維質なものを多く食べていたため、大きな顎にたくさんの歯が必要でした。
ですが、火を使い、道具で調理するようになってからは、食べ物が柔らかくなり、顎の大きはどんどん小さくなっていきました。それに伴い、歯も全体的に小さく、丸くなり、親知らずが生えにくくなったり、最初からなくなってしまったのです。
■親知らずがもともとない人の割合
おおよそ30%の人が、親知らずが生えないといわれています。これは1本もない人もいれば、1〜2本だけ存在しない人も含まれます。
レントゲンで確認してみないとわからないことも多いため、生えてないから存在しないと思っていたら、実は骨の中にあったというケースもあります。
■親知らずが埋まっていても治療が必要なケース
親知らずが見えていないら埋まっているからといって、必ずしも安心とは限りません。
以下のような場合には、治療や抜歯を検討する必要があります。
◇痛みや違和感がある
親知らずが原因で、歯茎が腫れたり、噛むと違和感がある、頭痛や顎の痛みがあるなどの症状が見られる場合は、歯科での診断が必要です。
◇嚢胞(のうほう)ができている
嚢胞とは、歯の周りに液体が溜まった袋状の腫瘍のようなものです。親知らずの周囲にできることがあり、放置すると骨を溶かしたり、周囲の歯を圧迫してしまう危険性があります。
レントゲンで偶然発見されることも多く、症状が出ていなくても早期発見、早期治療が大切です。
◇横向きや斜めに生えていて、隣接する歯を圧迫している
本来まっすぐ生えてくるはずの親知らずが、斜めや横向きに生えてくることがあります。
この場合、手前の大臼歯(第二大臼歯)に圧力がかかり、虫歯や歯周病の原因になることも。
自覚症状がなくても、将来のトラブルを防ぐために抜歯を勧められることがあります。
■親知らずを治療しなくていいケース
以下のような状態であれば、経過観察で問題ない場合もあります。
・親知らずがまっすぐ生えており、噛み合わせにも問題がない場合
・埋伏しているが、痛みや違和感がない
・口腔環境が良く、虫歯や歯周病のリスクが低い
こういったケースでも、定期的な歯科検診を受けることで、状態の変化にいち早く気づけます。
◾️まとめ
親知らずは人によって状態が様々です。必ずしも抜かないといけないわけではなく、状況やリスクに応じて判断することが大切です。もし、違和感や不安がある場合は、1度歯科医院でレントゲン撮影を受けてみましょう。
うえの歯科医院では、親知らずに関することをサポートしているので、よろしければお問い合わせください!