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2020/05/21親知らずの腫れを早く治すには?抜歯後の腫れや痛みについて解説!

皆様こんにちは!鶴見区にある歯医者さん!

インプラントのヴェリタスインプラントサロン横浜、歯周治療のうえの歯科医院

歯科衛生士の笹井です


■親知らずとは

そもそも親知らずとは、前から数えて8番目の永久歯です。上下左右に1本ずつありますが、中にはない人もいます。

食生活の変化などから現代人は顎が小さくなり、入りきらなくなった8番目の歯は正常にはえてこないことがよくあります。


■親知らずの生え方3タイプ と トラブルの種類

◇まっすぐ完全に生えているタイプ

ほかの歯と同じようにまっすぐに生え、正常に機能してくれる親知らず


このタイプは他のタイプの親知らずよりはトラブルが起きにくいのですが、歯ブラシが届きにくいことも多く、前の7本よりはむし歯のリスクが高いといえます。

親知らずの腫れを早く治すには?抜歯後の腫れや痛みについて解説!

◇斜めに生えていて、口腔内には一部だけ露出している親知らず


親知らずが斜めや横向きにはえていると、一部だけが口腔内に露出することがあります。ほかの歯のように機能しておらず、汚れがたまりやすく一番トラブルを起こしやすいといえます。

隣の歯との間に汚れがたまりやすく、歯ブラシもとても難しい場合が多いです。

また隣の歯との間に深いポケットができることがあり、そこは歯磨きが困難で中で雑菌が繁殖し腫れたり痛みの原因になることも多くあります。

親知らずの腫れを早く治すには?抜歯後の腫れや痛みについて解説!

◇口腔内に露出はなく、埋まっている親知らず

完全に埋まっているタイプの親知らずは、むし歯や歯周病のリスクは低く、何も悪さをしなければそのままにしていて問題ないタイプです。

しかし稀に、顎骨内に嚢胞(袋状の空洞)を作り、骨を溶かしてしまうことがあります。

定期的にレントゲンを撮るなど、中の様子を確認していく必要があります。 

親知らずの腫れを早く治すには?抜歯後の腫れや痛みについて解説!


■親知らずの痛み・腫れの原因

親知らずの痛みの原因は、むし歯や歯周病、感染症など清掃不良に起因する場合が多いです。

親知らずの一部が露出していると、隣の歯との間に歯垢が溜まりやすくなります。そしてそれがむし歯や歯周病、感染症に発展し、痛みを引き起こすのです。


■抜歯後の腫れや痛み

親知らずを抜くとなると、腫れる、痛いなどのイメージが大きいですね。

でも必ず腫れるというわけではありません。

親知らずのはえ方、状態、タイミングなどによってよって変わってきます。

◇痛みを伴わない(痛み止めで我慢できる程度)腫れ

*血腫

親知らずを抜歯すると、出血をします。この出血が歯茎の中にたまると、内出血を起こし、血種となります。横向きにはえていたり、骨に埋まっている親知らずを抜歯するときには歯茎を切開して抜歯します。そのため出血量も多くなり、腫れる原因になります。

血液やリンパ液などは、抜歯によって破壊された組織を修復してくれますので、出血は正常な反応でもあります。

*気腫

広範囲で歯肉を剥離(はがす)を行ったとき、空気が組織の隙間に入ったまま縫合したときにおこるのが気腫です。

残留した空気は体温によって膨張し、腫脹します。

疼痛は少なく、自然に排出、吸収し消失します。


*浮腫

抜歯が困難であるなど、長時間の手術や骨削合を行った場合に浮腫を生じることがあります。目の下、保保などに腫脹を認めますが、圧痛はあまりありません。


◇痛みを伴う腫れ

*細菌による感染

外科的侵襲が加わって起こる炎症反応。痛みと同時におこります。

傷口から細菌などが感染してしまうこともあり、急性に波及すると「蜂窩織炎」といって重篤な炎症が起こる場合もあります。


【関連記事】 親知らずトラブル解決!?〜抜歯編〜


■痛みの期間、ピーク

処置は麻酔をしますので、麻酔がきちんと効いていれば痛くありません。

麻酔が切れてから痛みを感じ出しますので、麻酔が切れる前に痛み止めを飲むといいでしょう。

痛みや腫れの期間やピークは人や抜いた歯の状態によって異なりますが、一般的に痛みのピークは抜歯の翌日、もしくは翌々日。

一週間ほどで治まります

◇痛みを抑えるには? 

抜歯処置後、ほとんどの歯科医院は鎮痛剤や抗炎症剤を患者に処方します。

麻酔が切れる前に飲んでおくと、痛みをより避けることができます。

「痛み止めを飲んでも痛い」場合は、歯科医院に相談をしましょう。

 薬の種類の変更や、飲み方の確認、また状態によっては処置が必要になることもあります。


◇抜歯後に気を付けること

*止血

ガーゼをかむことで圧迫止血をします。抜歯後約30分、噛んでいるようにしましょう。


*痛み止め

前述のとおり、痛みを避けたい場合には、麻酔が切れる前に一度飲んでおくといいでしょう。

その他飲み方や注意事項はお薬によって異なります。処方時に聞きましょう。


*抜歯後は、長風呂や激しい運動、飲酒は血流を良くし、痛みを引き起こしやすくしますので控えましょう。

また、喫煙は血流を悪くし、治りを遅くしますので避けましょう

*痛みがある場合に冷やすと楽になることがあります。しかし、やりすぎると血流が悪くなり、治癒を遅らせる原因となりますのでできるだけ避けましょう。


*うがい

血の味がして気持ち悪く、うがいをしたくなるかもしれませんが、頻繁に強くうがいをすると固まりかけた血餅(かさぶた)がはがれ、余計に出血をしたりドライソケット(後述)の原因になります。

血餅は抜歯によってあいた穴を治す大切な材料になりますのでうがいは控えましょう。


◇気を付けるべき痛み

数日後から痛みがどんどん酷くなる場合には、ドライソケットという状態が考えられます。これは抜歯後の歯槽骨が露出して炎症を起こしている状態です。

強い痛みが2週間から1ヶ月くらい続くことがあります。冷たいものや熱いもの、風などの刺激にも敏感になるため日常生活に支障を来すほどです。ドライソケットの強い痛みは鎮痛剤の効果も長続きしないことが多いようです。基本的には自然治癒しかありませんので、少しでも早く治るよう栄養や休養を取るなどしてやり過ごすことになります。


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■まとめ

親知らずの抜歯はすべてが腫れ痛みを伴うわけではありません。

担当ドクターにそれぞれの歯の状態を確認し、適切な処置をしていきましょう。

口の中にはたくさんの細菌が住み着いているので、傷口が閉じるまでは、口の中をいつもできるだけ清潔に保つように意識しましょう!

親知らずの相談、お痛みなどお悩みがあればぜひ

ご連絡ください。丁寧に診断、説明を行い、診させて頂きます。