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2020/09/03リテーナーをさぼったら起こる「後戻り」とは?装着時の注意点なども解説

こんにちは!鶴見区にある管理栄養士のいる歯医者さん!

インプラントのヴェリタスインプラントサロン横浜、歯周治療うえの歯科医院歯科助手・管理栄養士の中西です。


今回は歯科矯正治療で使用する、「リテーナー」についてです。

私も歯科矯正を経験したことがあり、このリテーナーを使用していました!

しかし、、、

そのころはなんのために使っているのかよくわかっておらず、めんどくさいなぁと感じ途中で使用をやめてしまいました。

するとなんと、、、

あんなにきれいに並んだ前歯が、再びズレてしまったのです。

皆さんにはぜひ、そんな失敗を繰り返して欲しくない!そんな思いで、リテーナーの重要性について書かせていただきました!


⬛︎矯正器具のリテーナーとは?つけていないと起こる「後戻り」


リテーナーとは、保定装置とも呼ばれる矯正治療後の歯列を保つために必要不可欠な装置です。

実は、矯正治療はワイヤーが外れたら「終了!」ではないんです!!(このあと詳しく説明します。)

まずは、リテーナーの種類について紹介します。


①可撤式リテーナー(ベッグタイプ・ホーレータイプ)


可撤式のリテーナーとは、取り外しができるもののことです。

ワイヤーで歯を抑えながらプラスチックで歯茎を覆うタイプ(ベッグタイプ)や、後戻りがしやすい前歯のみを抑えるタイプ(ホーレータイプ)、歯列全体を透明なマウスピースで覆うタイプがあります。

どのタイプの可撤式リテーナーも着脱にコツがいる点、面倒な点がデメリットとして挙げられます。

しかし、食事や歯みがきの時は外せるため、きれいに清掃でき清潔な状態を保つことができるというメリットがあります。


②固定式リテーナー(フィックスタイプ)


固定式タイプのリテーナーは「フィックスタイプ」とも呼ばれており、細い針金を歯の裏側に接着します。このタイプのメリットは、歯の裏側に針金を固定するので正面から見えず、取外しの面倒がないという点です。しかし、歯の裏側に固定されているので歯みがきが難しく、針金の周囲に歯垢が溜まりやすいことがデメリットとして挙げられます。


毎日の正しい歯磨きはもちろんのこと、歯医者さんで定期的なクリーニングが必要です。

リテーナーをさぼったら起こる「後戻り」とは?装着時の注意点なども解説

様々な種類があるリテーナーですが、そもそもなぜ使用しなくてはならないのでしょうか?


⬛︎なぜリテーナーを使わないといけないの?

実は、矯正装置を外した直後の歯は、歯を支える顎の骨がまだ固まっていない状態なんです。

そのため、「後戻り」という矯正前の歯並びに戻ってしまう現象や歯並びの崩れが起こりやすくなっています。

そこで、歯を支える骨が固まるまでの間「保定」といって矯正後の歯並びを安定させる過程が必要に!

この「保定」の過程にかかせないのがリテーナーなんです!


歯を支える組織に「ここが新しい位置ですよ!」と記憶をアッデートさせ馴染ませるには時間がかかります。

だからこそ、矯正装置を外した後は正しい位置に歯を保定し、かみ合わせを安定させ、後戻りしないようにするために「リテーナー」が必要なのです。

リテーナーをさぼったら起こる「後戻り」とは?装着時の注意点なども解説


⬛︎1日でもリテーナーをさぼってしまうと起きることとは?


◇リテーナーがきつい

そんなあなたは、以前と変わらず装着できれば後戻りが起きている心配はないと考えられます。

多少の「きつさ」程度の歯の移動は再びリテーナーを装着することでリカバリーできるため、心を入れ替えて、リテーナーの装着時間を守りましょう。


◇リテーナーが浮く・入らなくなる

そんなあなたは、さぼった期間に「後戻り」が進んでしまった可能性があります。

リテーナーを装着していない期間が長ければ長いほど歯並びに影響が出てきます。状態によっては治療のやり直しも、、、

できるだけ早いタイミングで歯医者さんのチェックを受けましょう。


◇歯肉が痛くなる

押されて痛みを感じることがあります。

こちらも、一度受診をしましょう。


■リテーナーの1日の装着時間は?

基本的には、食事とはみがき以外の時には日中・夜間ともに着用します。

20時間以上の装着が望ましいです。


■リテーナーの使用期間は?

個人差はありますが、約1〜3年、最低でも半年〜1年です。

「後戻りのしやすさ」は歯並びや口周囲の筋肉、舌癖、生活習慣などの影響を受けやすく、個人差があります。

そのため、リテーナー卒業までの期間は人によってバラツキがあり、場合によっては一生使い続けた方が安心なケースもあります。


半年~1年が経過し歯を支える骨が安定してくると、「夜だけ」「寝るときだけ」「週2~3日だけ」など使用時間、使用頻度を減らすことができます!

後戻りを防ぐ為にも先生の指示にしたがって、正しく装着することが大切です。


■リテーナー使用時に注意すること

◇飲食時には外すようにする

食べ物をかむ時に装置に当たって変形したり、食べ物のカスや汚れが装置について、虫歯や口臭の原因になることも、、、

飲み物は糖や酸の入っていない飲み物、お水や無糖のお茶・コーヒーでしたらつけたまま飲むことも可能です。

お茶やコーヒーは、着色もつきやすくなってしまうので、それは注意が必要です。


◇忘れ物や紛失しないようにする

旅行などで無くされる方も実は多いです。。

持ち物のチェックは必ず行いましょう。


■リテーナーの洗浄方法は?

A.リテーナーは年単位で毎日使う装置。日々のお手入れが綺麗に長持ちさせるためのポイントになります!


《リテーナーお手入れ方法》

①毛先が柔らかい歯ブラシで中性洗剤を使用して優しく洗う。(はみがき用とは別の歯ブラシを用意してね!)

②矯正装置専用の洗浄剤を使う。


《注意すべきポイント》

◎歯磨き粉で洗浄しない

市販されている多くの歯磨き粉には研磨剤が入っています。歯磨き粉をつけ歯ブラシで擦ってしまうとリテーナーの表面に目に見えない細かい傷がついてしまい、その傷に汚れや着色がつきやすくなる原因になります。

◎熱湯につけてないでください

装置の素材は熱に弱く変形してしまいます。

リテーナーの熱湯消毒・煮沸消毒はNGです。

リテーナーの大切さがわかりましたね!

「やっとワイヤーが外れた!」「矯正治療が終わった!」と安心してしまい、リテーナーの装着を面倒に思う気持ちとってもわかります。

ですがこのリテーナーを装着することこそが、今後の歯並びを決めていく上でのとーっても重要なカギになるのです。


お金と時間をかけて、痛みにも耐えた矯正治療を無駄にしないために、綺麗な歯並びを一生自分のものにするためにも、リテーナーを正しく使用していきましょう。


うえの歯科医院では矯正も行っていますので、

気になることがございましたら、お気軽にご連絡ください



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