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2020/12/13誤嚥性肺炎ってどんな病気?

皆様こんにちは!横浜市鶴見区にある歯医者さん!

インプラントのヴェリタスインプラントサロン横浜

歯周病治療のうえの歯科医院、歯科医師の米長です。



みなさん、「誤嚥性肺炎」って聞いたことありますか?

日本における死因で3番目に多い肺炎ですが、この肺炎の多くを占めるようになってきたのが誤嚥性肺炎です。

聞いたことがある人も、ない人も、もう一度誤嚥性肺炎について考えてみましょう。


飲食店などで高齢の方を見ると、多くの方が誤嚥性肺炎を今後生じそうな方が多くいます。

・飲み込むのに時間がかかる

・飲み込む時に上を向く

・呼吸にぜぇぜぇ音が絡む


などが分かりやすい特徴です。

なぜそんな特徴が出てくるのでしょうか。



誤嚥性肺炎とは、嚥下(のみこむこと)がうまくいかず、肺に食べ物やつばが落ち込んでしまって起こる肺炎です。

そもそも嚥下は意識せずに行っている行為ですが、脳機能としては高次元の行動です。

食べ物を見ることから始まり、噛んで細かくしながら唾液と混ぜて咀嚼し、喉に送り込み、「嚥下反射」によって喉の周りの筋肉が連動して「嚥下」を引き起こします。

これらそれぞれの段階で間違いが起こると、うまく嚥下が出来なくなってしまいます。

若年者でも、食べ物の種類を考えずに、大きな塊で口に物を入れればうまく飲み込めませんね。

咀嚼にも時間がかかり、気を付けて飲み込む事もあるかと思います。

つばや飲み物が間違えて気管に入ってしまって、むせてしまったり、鼻の方へ入ってしまったりすることもありますね。

食べるのがうまくいかない赤ちゃんも、口いっぱいに食べ物を詰めて口がパンパンで、全然飲み込めないなんてこともありますね。


うえにも書いたように、嚥下は最終的に体が勝手に動く、「反射」が生じます。

膝を叩くと勝手に足が動く「膝蓋腱反射(しつがいけんはんしゃ)」が有名ですね。

喉の奥につばや食べ物、飲み物が送られると「嚥下反射」が発生して飲み込む事が出来ます。


口の中の構造として、喉には

〇呼吸の為の、気道

〇食事の為の、食道  があります。

そして、気道の先には肺が、食道の先には胃があります。


食べ物や飲み物を飲み込むと、嚥下反射が発生して気道を塞ぎ、食道が開きます。

この動作が非常に高度な動きなのです。


そしてこれが、何らかの原因で筋力の低下や認知機能の低下が生じると「嚥下反射」が生じにくくなります。

上に書いた通り、嚥下では、認識して咀嚼し、送り込んで反射を起こすというステップが必要になります。

しかし、体のセンサーが低下することで反射が起こりにくくなったり、反射が起きても筋力の低下でうまく反射が起こせないという事が生じます。

嚥下反射がうまく生じないと、嚥下するはずだったものは気道に入ってしまいます。

気道は呼吸の為に常に開いた状態なので、反射が生じないと気道に落ちて行ってしまうのです。

これが誤嚥です。


そこで体には防護機構が備わっています。

「咳反射」です。飲み物が気道に入ってしまうと「むせ」がはっせいしますね。

あれが咳反射です。肺に液体や固体が入ってしまうとそれをセンサーが感知して「咳」を反射で発生させて侵入を防ぎます。

しかし、これも、「反射」で発生します。


センサーがうまく感知してくれない、咳をするための筋力が弱い、などの為にうまく排泄できないと、肺に異物が入ってしまうことになります。


肺は空気を取り込み排泄する組織で、入り口と出口がどちらも気道です。

異物の排泄は基本的に咳が必要になりますので、咳反射が発生しないと、異物は肺に入り、出ていくことが出来ません。

結果、肺に炎症がはっせいする、肺炎が起こってしまいます。


汚い話ですが、口には肛門よりも多くの微生物が生活しています。

特に高齢者の場合、入れ歯を入れている事があり、入れ歯の清掃が出来ていないと更に微生物の量は多くなります。

それら微生物を多く含んだ食べ物や飲み物、つばが肺に入り込んでしまうことで肺で増殖し、炎症を起こしてしまうのが誤嚥性肺炎の原因になります。


このように、誤嚥性肺炎を起こしてしまう原因は

・「反射」と為のセンサーの低下

・筋力不足

が大きな原因になります。


その特徴が

・飲み込むのに時間がかかる

・飲み込む時に上を向く

・呼吸にぜぇぜぇ音が絡む

などになります。


もしご家族にそういった特徴があったら、すでに誤嚥性肺炎が起きているかもしれません。

誤嚥性肺炎では通常の肺炎とは違い、熱が出る、咳が出るといった分かりやすい症状がありません。

なんだか苦しい、そんな所から誤嚥性肺炎につながってしまいます。


そんな時は、嚥下の練習が必要になります。

「嚥下訓練」で検索してみると色々な方法が出てきますので検索してみてください。

口を開ける、閉める

頬を膨らます

べろをベーっとだす

べろで頬を押す、唇をなめる


などの簡単なストレッチから始めるとよいと思います。

自分のつばを飲み込むのも練習になります。


飲み込む練習なんて、億劫かもしれません。

しかし、しゃべるのにも筋肉は使いますし、おいしく食事をするためにも嚥下は必要な動作になります。

健康で長生き、ピンピンコロリの為にも、嚥下訓練を試してみてください。