ブログ

2021/01/07口腔乾燥

皆様こんにちは!横浜市鶴見区にある歯医者さん!

インプラントのヴェリタスインプラントサロン横浜

歯周病治療のうえの歯科医院、歯科医師の米長です。


歯科口腔疾患が重篤化しているのをご存知ですか?

歯科受診が新型コロナウィルスの感染リスクであるという噂が流れ、むし歯や歯周病、そして口腔がんが重篤化しているようです。

(東京新聞:https://www.tokyo-np.co.jp/article/51605)

なぜかと言えば、これまでであれば早期発見が出来ていた疾患が受診控えで進行してしまうから。

さらに、家にいる時間が増えて生活のリズムが変化したり、食べるものが変化したり。

実際に診療していて、大きなむし歯や重篤な歯周病の方が増えた印象があります。

また、これまでむし歯がなかった人が久しぶりに来院されて、たくさんのむし歯を発見したことも。

口の中もコロナに負けないようにするには、何が必要でしょうか。


みなさん、マスクが欠かせない日が続いています。

皆さんのお口の中は、きっと乾燥状態です。

マスクをしているのになぜ?と思われるかと思います。

なぜかというと、マスクをしているといつの間にか口呼吸になってしまうんです。

マスクの苦しさからいつの間にか口が開き、口で呼吸するようになると、口の中はどんどん乾燥していきます。

意識して鼻呼吸にしないと、口呼吸になって知らぬ間に乾いてしまうんです。


口の中が乾くと、どうなってしまうんでしょう。


その前に、まず食事をしたとき口の中では何が起こるでしょうか。


私たちは食事のたびに口を使います。

食べ物が入ると口の中には食べかすがたくさん残ります。

残った食べかすは口の中の細菌の食事になります。

細菌は食べかすを代謝して酸を排泄します。結果、口の中のpHは下がります。

食べかすを代謝すると細菌は増殖していきます。

細菌が増殖すると体は防御反応として炎症を起こします。

また歯の表面の酸は歯を溶かして穴をあけていきます。


これが歯周病とむし歯が発生する流れですね。


これを防いでくれるのが唾液なんです。


唾液の機能は

・粘膜保護

・粘膜修復

・洗浄

・消化

・緩衝(pHの安定化)

・抗菌

・再石灰化(歯の修復)


などがあります。

口の中が唾液で湿らされている間は、上に書いた唾液の作用が全体に働いています。

しかし、口の中が乾いてしまうと、これらの機能が失われてしまうんです。


つまり、上に書いたものは唾液によって下のように変化します。


・食べ物が入ると口の中には食べかすがたくさん残ります。

⇒食べ物が入ると口の中には食べかすがたくさん残ります。唾液は食べかすを洗い流してくれます。

・残った食べかすは口の中の細菌の食事になります。

・細菌は食べかすを代謝して酸を排泄します。結果、口の中のpHは下がります。

⇒それでも残った食べかすは口の中の細菌の食事になります。

⇒細菌は食べかすを代謝して酸を排泄します。しかし、唾液の緩衝作用によって酸は分解されます。結果、口の中のpHは下がりません。

・食べかすを代謝すると細菌は増殖していきます。

⇒食べかすを代謝すると細菌は増殖しようとしますが、唾液の抗菌作用はこれを防ぎます。

・細菌が増殖すると体は防御反応として炎症を起こします。

⇒細菌が増殖すると体は防御反応として炎症を起こしますが、唾液による粘膜の保護・修復作用によって炎症は抑えられます。

・また歯の表面の酸は歯を溶かして穴をあけていきます。

⇒また歯の表面の酸は歯を溶かしますが、唾液の再石灰化作用によって穴があくことはありません。



どうでしょう。口が乾いてしまうと歯周病もむし歯もどんどん進んでしまうことが分かっていただけるでしょうか。

その他にも、味覚障害、義歯(入れ歯)不適合、口臭、食欲低下、カンジダ症など、唾液が乾いてしまうことによる症状があります。

また、口の中は粘膜ですから、乾燥自体がダメージになります。湿っていないと表面が傷ついてしまうんです。

繰り返しダメージを負ってしまうと、口腔乾燥のせいでがんにつながることも?



乾くだけではない、唾液が少なくなってしまう事も・・・



唾液をつくる唾液腺は、交感神経によって支配されています。

興奮していると唾液腺は粘性唾液(ネバネバ唾液)

安心していると唾液腺は漿性唾液(サラサラ唾液)

をそれぞれ分泌します。


緊張したり運動したりすると口が乾いた、ネバついた様な事ありませんか?

これは興奮して粘性唾液が増えて漿性唾液が減る事で起こります。

居眠りしていたらよだれがたれていた、という経験はありませんか?

これは眠って体が休まることで、漿性唾液が増えて粘性唾液が減る事で起きています。


ストレスで口が乾く、口臭がするのはこのせいです。

仕事中や何かに集中している時、口の中はどんどん乾いてしまっているかもしれません。



加齢変化でも唾液は減少します。

唾液を作る唾液腺の減少と、萎縮や脂肪化、血流の低下などによるものもあれば

飲む薬が増えて、別の病気のせいで、など、リスクは増えてしまいます。




自覚なく唾液が少なくなってしまっている場合も。


歯周病がある、むし歯になり易い。

歯ブラシ頑張っているのになぜ?


そんな人はもしかしたら口腔乾燥が原因かも。



ストレス社会、高齢社会、生活の不安定、口呼吸

口腔乾燥は現代病になりつつあります。