2022/05/01むし歯の段階はどうなっている?予防法も紹介
こんにちは!横浜市鶴見区にある管理栄養士のいる歯医者さん。
インプラントのヴェリタスインプラントサロン横浜、歯周治療うえの歯科医院
歯科助手・管理栄養士の遠藤です。
歯がしみる、黒っぽいと言うのはむし歯の典型的なイメージですよね。
そんなむし歯です実は段階があるのです。
よく学校の歯科健診で「C1とか0とか」聞きませんでしたか?
それはむし歯の段階を示していたのです。
今回はその数字の意味とむし歯の段階について紹介していきます。
■むし歯の段階
◇初期のむし歯(C0)
まだ穴は空いていなく、エナメル質が少し溶け歯が白濁している状態。
この状態であれば歯磨きで治すことも可能です。
◇エナメル質のむし歯(C1)
表面のエナメル質が溶け始めたごく浅いむし歯です。
ほとんど痛みはありませんが、熱いものや冷たいものがしみることがあります。
◇象牙質まで達した虫歯(C2)
むし歯が進み象牙質にまで達している状態です。
象牙質はエネメル室ほど固くないので進行が早く、
穴が歯髄に近づくに連れて冷水や冷気がしみるようになります。
◇神経の虫歯(C3)
むし歯が神経まで達していて大きな穴があきます。
歯髄まで達しているため炎症を起こして激しく痛みます。
炎症が進行すると歯髄が死んでしまいます。
◇歯根まで達した虫歯(C4)
歯間部がほとんどなくなり、歯の根っこだけが残っている状態です。
歯髄が死んでいると痛みを感じませんが、根が化膿して膿が出たり、腫れて悪臭があったりします。
場合によっては抜歯することがあります。
■むし歯になる原因
むし歯になってしまう原因はいくつかあります。
◇食生活が乱れている
食べ物に含まれている糖質(特に砂糖)は、ミュータンス菌が酸を作る材料に使われます。
間食が多い人や、キャンディーやドリンクなど甘いものをよく摂る習慣のある人は、
歯の表面が酸にさらされる時間が長いため、むし歯になりやすくなります。
◇歯磨きができていない
歯磨きが上手にできずに歯垢が残ってしまうと、むし歯菌が食事のたびに大量の酸を出すため、唾液の力が追い付かず虫歯になってしまいます。
定期検診をして指導をしてもらいましょう。
◇歯並びが良くない
歯並びが悪い歯のみがき残しが多くなるため、むし歯になりやすくなります。
■虫歯を放置するデメリット
むし歯を放置するとこんなデメリットがあります。
◇歯周病になりやすい
虫歯ができる原因のひとつは、歯垢(プラーク)に存在する虫歯菌が出す酸により、歯が溶かされることです。
症状が進行する場合はお口の環境が悪い方も多く、歯垢が蓄積したままになっていると歯を溶かすだけでなく歯ぐきの炎症も引き起こします。
歯垢に含まれる歯周病菌が活発に働きやすくなり、細菌による顎の骨の破壊され、
歯がグラグラ動くようになると最終的に自然に抜け落ちる恐れもあります。
◇進行すほどむし歯が悪化する
場合によっては神経を削らなければいけなくなる場合もあります。
虫歯が重症化すると、神経や歯ぐきなどの組織にダメージを与えてしまいます。
健康な状態に戻すには治療回数が増え、多くの費用が必要になる可能性があります。
■むし歯を予防するための方法
ではそんなむし歯を予防するために、むし歯を進行させないためには
どうすれな良いのでしょうか。
◇歯磨きをしっかり行う
歯磨きで歯垢をおとし自分の目的にあった効果を持つハミガキ剤を選びましょう。
フッ素には、エナメル質の修復促進、歯質強化、菌の働きを弱めるなど、むし歯の発生を防ぐ効果があり、予防に有効な成分として注目されています。
丁寧に歯垢を落とすことに加えて、その再石灰化を促進する働きがあります。
◇フロスなどのグッズを使う
歯垢(プラーク)は粘着性が強く歯の表面に付着するので、うがいでは取り除くことができません。
特に奥歯の噛み合わせ面や歯と歯の間などの磨きにくい部分に残りやすいので、注意が必要です。
歯ブラシを使うことで除去できるプラークはおよそ60%だそうです。一方、デンタルフロスとブラッシングの両方を行えば、プラーク除去効果は80%程度にまで高まるそうです。
これまで歯ブラシによるブラッシングだけしかしていなかったという方は、ぜひこの機会に毎日の口腔ケアへ取り入れてみましょう。
◇定期検診をする
3ヶ月~6ヶ月の間隔で定期的に検診を行うことで、異常があれば早期に発見して最小限の治療ですませることができます。
早期発見・早期治療は、痛くなってから治療する場合に比べて歯へのダメージが少なくなるため、歯を失うリスクを軽減させるだけでなく、
治療時間・期間の短縮や治療費を抑えることにもなります。
■まとめ
むし歯にはC0~C4までの段階があります。
放置すると歯周病や痛みを引き起こしてしまいます。
適切な予防をしてむし歯にならないこともそうですが、
違和感を感じたときにはむし歯を早期発見・早期治療するために早めに歯医者さんに行きましょう。