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2022/09/01マウスピースを忘れてしまいました。

皆様こんにちは!横浜市鶴見区にある歯医者さん

インプラントのヴェリタスインプラントサロン横浜

歯周病治療のうえの歯科医院、歯科医師の米長です。



先日マウスピースについての記事を書かせていただきました。

今日はその続きです。

先日、早朝に「がりっ」という音と違和感で起きました。

実は私はマウスピースを複数持っています。私は歯ぎしりと食いしばりが非常に強いです。その為、ひどい時には数週間でマウスピースを壊してしまいます。

私は中学生の頃からマウスピースを使っていて、時期によってハイペースでマウスピースを壊しています。マウスピースが使えないとすぐに痛くなってしまいますので、常に予備を作っておくようになりました。先日壊してしまったあとは予備を使っていたのですが、お盆に実家へ行った際に忘れて帰ってしまいました。

久しぶりにマウスピースをせずに寝たら、翌朝は痛みで起きてしまいました。妻に聞いたところ歯ぎしりの音は聞いたことがないそう。私の歯ぎしりは、顎を横にずらすような歯ぎしりではなく、強くかみしめるもののようです。

私の場合の痛みは、複数個所に出ます。

一番痛いのは顎の関節、耳の前あたりです。痛みで口が開かなくなり、動かすときに痛みが出ます。お話をしたり、お食事をしたり、その度に痛いです。いわゆる顎関節症の症状になります。口も開かないので大きく口を開けるような食べ物が食べられなくなります。

その次に痛いのは顎の周りの筋肉です。筋肉痛の様な症状で、頬の少し後ろから顎のエラにかけて重ダルく感じます。咀嚼筋痛に分類される、これも顎関節症の症状になります。

そして、歯の痛みが出ます。歯の痛みは噛んだ時にズキンと痛い、咬合性外傷という状態と知覚過敏の二つが生じます。この痛みは上に挙げた顎関節症の症状よりも鋭く強いです。が、噛み方で回避できたり、なんとなく工夫して乗り越えているような気がします。痛み自体は顎関節症の症状よりも強いですが、感じる頻度が少ないので最後に挙げました。


顎関節の症状は様々です。顎関節痛、咀嚼筋痛、開閉口障害が主にあげられます。顎、と言われる部分は、頭の骨と下顎の骨で出来ています。関節には骨と骨が接続する部分ですが、骨と骨が直接ぶつかって動いてしまうと痛みが出てしまいます。骨と骨は柔らかい組織を介してつながっています。この柔らかい、関節円板という、骨と骨のつなぎ目に炎症が起こるのが顎関節痛です。ここは血管が少なく、新陳代謝が弱いので、痛みも消えにくいと言われています。咀嚼筋痛は、咀嚼筋と呼ばれる筋肉の筋肉痛です。咀嚼筋は物を咀嚼する際に使う、咬筋、側頭筋、外側翼突筋、内側翼突筋の四つが挙げられます。これらは、顎を頭の骨から持ち上げるような動きを、外側と内側からさせる筋肉です。ぐっと噛みしめるとエラの部分と頭の横の部分が動きます。これが咬筋と側頭筋です。顎の内側に外側翼突筋と内側翼突筋があります。何度も何度も、強い力で嚙みしめる咀嚼筋は、筋繊維が壊されて回復するために炎症を起こして筋肉痛になります。これが咀嚼筋痛です。寝ながら筋トレをしている状態なんですね。開閉口障害は、上に挙げた関節の柔らかい組織、関節円板にズレが生じることで起こります。本来は骨と骨の間にちょうど収まっているいる関節円板ですが、これは骨と筋肉を介して繋がっています。関節円板が、前後や左右にずれてしまう事で、開ける時にや閉める時に顎が真っ直ぐ動かなかったり、開かなくなったり閉まらなくなったりします。これらの顎関節症の症状が、夜間の歯ぎしりで急激に引き起こされて生じてしまいます。

歯の痛みは独特です。噛んだ時の痛みは、歯を支える、歯ぐきのお肉が傷みを出します。組織的には、歯根膜、と呼ばれる組織で、繊維が主体の組織です。顎の骨に植わっている歯を、支える組織です。とても繊細な組織で、食べ物の大きさや固さ、感触を感じ取ってくれます。髪の毛を噛んでしまうとすぐに分かりますが、これは歯根膜が感じ取っている感覚で、数㎛を鑑別して、「髪の毛だ」と教えてくれます。噛む力や顎を動かす量も、歯根膜の感覚器官が感じ取って口腔周囲筋にフィードバックして調節しているとされています。夜間に、過度な力で噛み続けてしまうと、この歯根膜が咬合力で押しつぶされて炎症が起こります。炎症が生じると、体はそれを治そうとします。体を治すにはエネルギーが必要なので、まず体は炎症組織に血液を集めます。血液が集まるとそこは膨らむので、表皮組織ではたんこぶができたり、腫れたりします。しかし歯根膜は骨と歯の間の組織です。ここに血液が集まると、歯根膜が厚くなり、歯が正常な位置よりも飛び出す形になります。「噛み合わせがズレた」「噛むとそこだけ当たっていたい」などの症状が生じて、より痛みを出します。また、私の場合は歯ぎしりを繰り返して歯が薄くなっているせいか、または歯にひびが入ってしまっているせいか、歯ぎしりによって知覚過敏が生じます。冷たいものがしみる、風が痛い、などの症状が出ます。私は繰り返しすぎているせいか、常温のものでも、熱いものでも、しみるようになります。これは、歯髄炎と呼ばれる、むし歯の痛みと同じ痛みになります。なのでとても痛いです。


私はマウスピースをしないとすぐにこれらの症状が出るので、すぐにマウスピースを作り直しました。

痛みが出るだけでなく、これが繰り返されると私の様に歯が割れたり、食事がとれなくなったりします。

マウスピースは、私にとっては必需品です。皆さんは、どうでしょうか。

ブログ監修者


医療法人VERITAS うえの歯科医院 

理事長 上野友也


1993年 鶴見大学歯学部卒業

1995年 東京医科歯科大学歯学部医員研修医終了

1996年 鶴見大学第三補綴学講座臨床専科生

2000年 アストラテックインプラントベーシックコース修了

2002年 うえの歯科医院設立

2004年 医療法人ヴェリタスオーラルケアセンター設立

2008年 OSIインプラントアドバンスコース修了

2008年 JIADSペリオコース修了

2009年 JIADSエンドコース修了

2010年 JIADS補綴コース修了

2010年 JIADSペリオ&インプラントアドバンスコース修了

2012年 ニューヨーク大学CDE在籍


• 所  属

国際インプラント学会(ICOI)会員

日本顎咬合学会会員

財団法人プロスピーカー協力アシスタントプロスピーカー

OSI会員

JIADS会員

厚生労働省認定歯科医師臨床研修指導医

鶴見大学歯学部附属病院共同診療医

済生会東部病院共同診療医

横浜労災病院共同診療医

日本歯周病学会

日本臨床歯周病学会

日本口腔インプラント学会

鶴見大学歯学部歯周病学講座