小児歯科

小児歯科

小さなお子様のお口の健康は、成長にともなう永久歯列の形成に大きな影響を及ぼします。お子様の健康に関わるといっても過言ではありません。
 お子様のお口の健康を守るため、歯磨き以外にもポイントがあります。

歯磨きしていてもむし歯になる

お子様のむし歯予防に必要なのは、歯磨きだけではありません。おやつや飲み物の取り方や量なども大きなポイントとなります。

お子様の大好きな甘い物の中に含まれる、砂糖。実は歯垢(歯の汚れ)をつくる一番の原因なのです。
その歯垢をとる歯磨きももちろん大事ですが、正しい知識と良い食事習慣もむし歯予防・お子様の成長には欠かせないのです。

第一大臼歯(6歳臼歯)の大切さ

第一大臼歯(6歳ごろに生えてくるので6歳臼歯とも呼ばれます)は、生え換わる乳歯ではなく、乳歯の一番奥の歯のさらに後ろから生えてくる、永久歯の中でも一番大きな歯です。そのため歯ブラシも届きにくく、むし歯になりやすい歯でもあります。
さらに「咬み合わせの大黒柱」でもあるのです。この第一大臼歯がなくなると、咬む能力が50%近くも低下するとも言われています。

子どものころに生えてくる第一大臼歯をいかに守れるかは、お子様の未来に大きく関わると私どもは考えます。
生涯自分の歯で生きていけるか、生涯好きなものを食べられるか、生涯健康でいられるか、この第一大臼歯の影響は大きいのです。

小児歯科の治療について

当院では、下記の様々な方法でお子様の健康なお口を保つお手伝いをします。

“歯医者さんの練習”トレーニング

お子様が病院や歯科医院に通いたくないのは「不安」や「恐怖」があるからです。
その「不安」や「恐怖」をお子様の成長に合わせて「大丈夫」に変えていくのが、トレーニングです。
歯科医院がお子様にとって「恐くない場所」になれば、お子様は保護者の力を借りて歯科医院に通うことができます。そして、「必要な場所」になれば、将来は自ら通うようになります。
口の中の健康が全身の健康につながり、さらには健康寿命の助長となります。
つまり、私たちはお子様が安心して通える歯科医院になることで“脱介護”を目指せると考えているのです。
また、トレーニングを行うことでお子様への教育へのお手伝いも考えております。「10秒我慢する」ではなく、「10秒頑張る」というプラスの声掛けで全て対応させていただき、お子様自身にも頑張ることを学んでもらう場も提供しております。
お子様にとっての歯科医院が良い思い出の場になるよう、全力で寄り添います。

シーラント:歯の溝のむし歯予防

むし歯になりやすい場所は大きく分けて3つです。「歯と歯の間」「歯肉の近く」「歯の溝」です。その中の「歯の溝」に特化したむし歯予防が“シーラント”です。
歯の溝は複雑な形状をしています。溝がないように見えても奥の方に広がっている形をしていたり、歯垢がたまりやすい太い溝の場合もあります。
その溝の部分を歯垢がたまりにくいようにコーティングする予防処置です。
このシーラントの予防効果は高く評価されていますが、シーラントだけでむし歯防ぐことはできませんので、正しい歯磨きは継続が必要です。

フッ素:歯の質の強化

歯の質を強化できるのがフッ素という薬剤です。今生えている全ての歯をむし歯予防できます。
車に例えると、歯磨きは洗車、フッ素はワックスがけの様なものです。汚れを落としてから上下の歯を分けてフッ素予防しています。市販でもフッ素ジェルが販売していますが、高濃度のフッ素を適切な時間かけて塗ることでより高い予防効果が期待できます。
フッ素を塗った後は、フッ素が流れぬよう30分のご飲食を控えていただくこととなりますので、ご了承ください。

歯磨き指導

むし歯予防に欠かせない歯磨き。お子様が正しく歯磨きができるようにはもちろんのこと、保護者の方への仕上げ磨きもお伝えさせていただいています。
磨き残しの場所や数値なども出して、歯磨きの上達が分かるよう経過を追ってサポート致します。