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2023/05/07抜歯後の注意事項について。

皆様 こんにちは!

インプラントのヴェリタスインプラントサロン横浜、歯周治療うえの歯科医院

歯科医師の中曽根です。


あっという間に春が終わり、だんだん夏が近づいてきましたね。うえの歯科医院もエアコンをつけ始めました。水分補給もこまめに、夏を乗りきる準備をしていきましょう!


さて、本日のテーマは“抜歯後の注意事項”についてです。


皆様は、抜歯後の注意事項として色々なお話を聞かされた経験はありますか?

例えば、お酒を飲んではいけない、タバコを控えること、お風呂はシャワー程度にすること…など。

ですが、それらがなぜいけないのか理由までは詳しく聞いていないのではないでしょうか?

本日はその辺りの内容もお話していきます。


◼️まずは抜歯後の注意事項のおさらい

◇麻酔が切れるまで火傷や口唇を噛まないよう注意する

→抜歯の際は局所麻酔を実施します。麻酔が効いている間は口内の熱や痛みの感覚がなくなり、火傷をしたり、舌を噛んだりと思わぬ事故につながる恐れがあるため、食事は控えるようにしましょう。

局所麻酔の持続時間は、血管収縮剤を含む一般的な麻酔薬の場合は2~3時間ほどです。歯の治療後に受けた指示に従い、口内の違和感がとれたことを確認してから食事をしてください。


◇タバコは控える

→タバコに含まれるニコチンには血管を収縮させる働きがあり、血管が収縮して血流が悪くなると、傷口を塞ぐのに必要な血液が不足している状態になり抜歯した部分の傷口の治りが悪くなります。

また、抜歯をすると一時的に穴があいてしまいます。タバコを吸うと抜歯後の傷口の治りが悪くなり、歯を支えている歯槽骨が露出することがあります。

この症状を「ドライソケット」といい、耐えがたい痛みを伴うことが多く、約1ヶ月ほど続きます。

そうならないためにも傷が落ち着くまでは禁煙することをおすすめします。


◇お酒を控える

◇お風呂はシャワー程度にする

◇激しい運動をしない

→上記3項目は血の巡りが良くなり、出血しやすくなってしまうため控えてください。


◇傷口を触らない

→穴が空いていて気になると思いますが、汚れた指などで触ると抜歯後感染のリスクもあります。


◇強くうがいをしない

→抜歯の穴に溜まった血液がかさぶたの役割を果たしますが、強くゆすぐことで流れてしまいます。


◇処方された薬は指示通り服用すること


◇出血が止まらない場合はガーゼ、ティッシュを丸めて傷口の部分で噛む(圧迫止血)


◼️抜歯後に起こる可能性があること

◇抜歯後の痛み

術後2日目くらいまでは痛みが残ることが多いです。鎮痛剤を服用して下さい。骨を削っている場合はもう少し痛みは続く恐れがあります。痛みは引いてきている場合はほとんどの場合は大丈夫かと存じます。痛みが強くなってきている場合はドライソケットになっている可能性があります。早めに歯科医院に受診して下さい。


◇抜歯後の腫れ

術後の腫れは痛みより遅れてくることが多いです。ピークは術後2日目くらいと考えて下さい。かなり骨を削った場合は1週間程度違和感が残ることもございますので、あまり心配はなさらないで下さい。


◇術後に空いた穴

抜いた穴のことを抜歯窩(ばっしか)と言いますがこれは大きさによって閉じる時期が異なります。

基本的に歯茎が治るのが2週間から2ヶ月かかります。骨は3ヶ月から半年くらいかかると言われておりますので、概ね半年もあればきれいに治ってきます。


◼️抜歯後に以下の内容が生じる場合は要注意!

◇ドクドクと拍動性の痛みがある

◇血が止まらない

◇唇に感覚がない

◇嫌な匂いがする


上記のような症状がある場合は一刻を争う場合もあるので、早めに歯科医院を受診して下さい。病態によっては早めの対処によって予後が大きく変わる可能性もあります。


◼️抜歯後の食事について

◇抜歯後は柔らかくて食べやすい食事からスタート

→抜歯後に食事がしたい方は、局所麻酔が切れる施術後2~3時間後が目処になります。治療痕は傷つきやすく、また傷口の回復に役立つ血餅がとれやすい状態のため、雑炊やおかゆのような柔らかくて食べやすい食事が最適です。

ただし、あまりにも熱いと患部を刺激してしまうため、食事の際はよく熱を冷ましましょう。また、香辛料やスパイスは炎症を悪化させる恐れがあるため、味付けにも注意が必要です

抜歯後の注意事項について。

◇傷口の治りを早めるビタミンや亜鉛が豊富な食事をとる

→ビタミンや亜鉛が豊富な食事を摂ることで、抜歯後に傷口の治りを早める効果を得られます。

ビタミンAは緑黄色野菜や乳製品、卵などから摂取できる栄養素で、皮膚や粘膜を保護する効果があります。また、肉や魚、ナッツ類に多く含まれるビタミンB群にも、皮膚や粘膜の代謝を促進する効果があります。


必須ミネラルである亜鉛には、傷口の免疫力を高め、皮膚の新陳代謝を改善する効果があります。

亜鉛は玄米や大豆、卵、チーズ、ナッツ類から効率的に補うことができます。ビタミンCやクエン酸と同時に摂取することで、亜鉛の吸収率を更に高めることができるため、野菜や果物を献立に入れましょう。


◼️まとめ

抜歯後の注意事項などについて様々なベクトルからお話しましたが、少しでも皆様のお力になれると嬉しいです。

抜歯後も清潔な口腔内を保ち、心身ともに健康を目指しましょう!


うえの歯科医院では抜歯に関わることをサポートしているのでよろしければお問い合わせください。