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2020/01/02赤ちゃんの歯磨きはいつから?やり方のコツを歯科衛生士が解説!

皆様こんにちは!横浜市鶴見区にある歯医者さん!

インプラントのヴェリタスインプラントサロン横浜歯周病治療のうえの歯科医院、

歯科医師の米長です。



お子さんの歯磨き、みなさんどうやっていますか?

「こどもの歯磨きってどうしたらいいんですか?」

と多くの方から質問をうけます。



我が家にも、もうすぐ1歳半になる赤ちゃんがいます。

歯科医師の私も、なんだかよく分からないまま

教科書で学んだ事を生かしながら、工夫しながら歯ブラシをしています。



そこで今回は、こどもの歯磨きについて



①赤ちゃんの時(歯がない時)

②乳歯の生えはじめてきた頃から

③乳歯が生えそろってきた頃(3歳くらい)から

④歯の生え変わり時期(6歳くらい以降)から

に別けてお話していきます。

それぞれの時期で気をつけることが変わってきますよ!




①赤ちゃんの時

赤ちゃんは、はじめ歯がありませんが8か月頃から 前歯が生え始めます。

歯がない時にも歯磨きをするの?と思われるかもしれません。

この時期は実際に磨くわけではありません。練習なのです。

洗った指でもいいですし、ガーゼでもいいです。

無理やりではなく、たまたま口を開けてくれたら、そっと触ってマッサージするようなつもりで。

奥までする必要もありません。

傷をつけないようにそっと歯ぐきを触るだけで構いません。

「口の中を触られても大丈夫!!」

と赤ちゃんが思ってくれると、歯が生えてからも歯磨きがしやすくなります。

なので無理やりは禁物。 口が開いたら歯ぐきをそっと触るだけ。

赤ちゃんは口に指を入れると吸啜反射(きゅうてつ:口に入ったものを吸う反射)が起きます。

それをされるだけでも大丈夫。

毎日する必要もありません。

赤ちゃんに、大丈夫!と思ってもらうのと、あ母さんお父さんが口を触る練習でもあります。



 

①乳歯の生えはじめてきた頃

だいたい8か月頃に下の前歯が生え始めます。時期は様々で、はやい子おそい子色々です。

歯が生え始めたら歯ブラシを使って歯磨きです。

この時期に一番大切なのが

「歯ブラシ楽しい!気持ちいい!」と思ってもらうこと。

歯磨き習慣を作る最初の段階です。

歯ブラシをおもちゃみたいに噛んでもらいます。



HAMICO(http://hamico.jp/)

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などが良く売られていますね。



ごしごしする必要はまだあまりありません。

噛み噛みしてもらって歯磨きに慣れてもらいます。

噛み噛みしてもらったら飽きてしまう前に仕上げ磨きです。


赤ちゃんが自分で掴んでいるままでもいいですし、赤ちゃんから受け取っても大丈夫。

数を いーち・にーい と数えながら優しく磨きましょう

途中で噛んじゃっても大丈夫です。

磨いているお父さんやお母さんも口を開けてあげると一緒に開けてくれることも。

開けてくれたら進める、噛んだらいったんストップ

10まで数えたら完了です。


赤ちゃんは口も舌もたくさん動きます。

また砂糖の多いものや、お菓子がなければむし歯にはなりません。


あくまでこの時期は歯磨きの練習です。

「歯磨き楽しい!気持ちいい!」が目標です。

ものがうまく掴めるようになってくる1歳を過ぎたころには

通常のスティックタイプの歯ブラシも使っていきましょう。

LIONから出ている

EXkodomoF(https://www.lion-dent.com/dental/products/basic/kodomo_f.htm)

は柄がゴムになっていて安心です。

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歯ブラシを換える時は完全に換える必要はありません。

交互に使ったり、仕上げだけスティックタイプに置き換えたりもOKです。


この時期に気をつけたいのは、歯磨きしながらの転倒です。

なので、自分で使うものは、柄の柔らかいものやシールド付きなどが良いかもしれません。


また、イヤイヤが始まる時期でもあります。

イヤイヤの時は、唇に触らせてくれたら拍手でパチパチ

口を開けてくれたら、歯をちょっと触って拍手でパチパチ

歯ブラシで少し磨けたら拍手でパチパチ


だんだん、もっとやって欲しそうに口を開けてくれる事もあります。

もちろん全くできないことも。  そんな時は気分を変えてまた後で。


寝転んででも対面でも、体勢はどんな状態でもOKです。

いろんな状態でできるのが一番かもしれませんね。

好きな体勢があればその状態が一番です。


無理に抑えて磨いてしまうと、ついつい力が入ってしまいます。

抑えられる、痛い、と感じてしまうと歯磨きも嫌なものになってしまいます。

食べた後だけ遊べるおもちゃ、と思ってもらえたら嬉しいですね。


 うちでは歯磨きを楽しんでもらうために、私の歯ブラシを手伝ってもらいます。

一緒にごしごしすると喜んでくれるのと

真似っこが好きなので赤ちゃんの歯ブラシを私が一緒にやるのも喜んでくれます。

歯磨きも真似をするので、歯の無い奥までごしごししてます。

目標は「歯磨き楽しい!気持ちいい!」です。




③乳歯が生えそろってきた頃(3歳くらい)から

乳歯が生えそろうと、磨く歯が増えるのに加えて食べられるものも多くなります。

兄弟がいる場合はお兄ちゃんお姉ちゃんが羨ましくてお菓子についつい手が伸びてしまうかも。

乳歯はとても柔らかく、むし歯にもなり易いです。

特に生えたばかりの歯はむし歯になりやすい状態。

仕上げ磨きがとても重要な時期になってきます。

と同時に、自我が芽生えてきて仕上げ磨きを嫌がる時期でもあります。

歯磨きの時間を作る事、仕上げ磨きをすることの徹底が必要です。嫌がることもあるかも。

しかし、この時期にむし歯になってしまうと、むし歯菌が増えてしまい

一生むし歯に困ってしまうかも。

この時期にむし歯になりやすいのは歯と歯の間です。

歯ブラシは、

・かみ合う面

・頬っぺた側

・内側(べろ側)

の3方向から磨くようにしましょう。


また子供用フロスが使えるようになると安心です。

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フロスは使うのが難しいので、自分でやってもらうのではなく

仕上げの仕上げとして使いましょう。


歯磨き習慣を定着させる時期です。

大きくなるにつれて歯磨きをさせてもらうのは難しくなります。

自分でも磨ける習慣をつけてもらいながら、仕上げ磨きで見守ってあげましょう。




④歯の生え変わり時期(6歳くらい以降)から

6歳から12歳ころにかけて、新しい歯が生えてきます。

歯並びのズレが生じて食べかすが残りやすい時期にもなります。

また生えかけの歯はとてもむし歯になりやすいです。

また、生えてることに気付かない(=磨かない)ことも。


この時期のむし歯は一生続いてしまいます。


むし歯になるとむし歯菌が口の中に増え、治療をするとその周りはむし歯になりやすくなります。

人生を左右する時期かもしれません。

またお子さんによっては自分で買い食いをする時期かもしれません。

学校では早弁をする事も?お菓子やジュース、コーラなどに目覚める時期かも?

つまり、むし歯リスクが上がる時期です。

回数が減ってしまっても、仕上げ磨きは続けたいですね。


むし歯は初期には感覚がありません。見て確認することが大変重要になってきます。

汚れが残りやすい部分や歯に穴がないか、色(黄・茶・黒)がついていないか

週に1度でも確認が出来れば、一生歯を失わないで過ごせるかもしれません。


要注意なことが一つ。

子どもに電動ブラシはおすすめできません。

刺激が強く適切に圧を加えられないのと、

刺激によって、磨けていなくても磨けたつもりになってしまうからです。

歯ブラシをしっかりと使えることが電動ブラシを使うのには重要です。


電動歯ブラシは歯医者さんで相談して使いましょう。



いかがでしたでしょうか。

口の中を守ってあげられるのは親だけです。

小さいころの歯磨きで、子どもの口を、一生守れるとしたら。

むし歯や歯周病に悩まないでもらうためには。

歯医者に通う習慣も持つこともとても大切です。

シーラントやフッ素は大変有効な予防策ですから。


しかし、一番効果的なのは、自分でする歯ブラシです。

その第一歩として、仕上げ磨きをさせてもらいましょう。


うえの歯科医院ではお子さんの検診も行っています。

ぜひご家族揃ってお越しください!


目指せ! 一生むし歯ゼロ!!