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2020/03/18タバコ・喫煙の怖い話

皆様こんにちは!鶴見区にある歯医者さん!

インプラントのヴェリタスインプラントサロン横浜、歯周治療のうえの歯科医院

歯科衛生士の菅原です!



今回は、喫煙についてお話します。



「タバコは身体に悪い」「タバコを吸うとヤニが付く」は、みなさんご存じですね。

でも、「電子タバコなら大丈夫!!」と思っていませんか??

実は... という部分までお話します!

まずは、タバコによる喫煙の恐ろしさをご紹介します。




【喫煙のお口への影響】

l  お口は、タバコ煙が最初に通過する場所!

 タバコ煙中には約4,000種類の化学物質が含まれ、そのうちの約200種類が有害物質、約60種類が発ガン物質といわれています。そして、そのさまざまな成分の生体への悪影響が確証されているのです。

 例えば、たばこに含まれる代表的な有害物質。私たちの生活の身近なものと同じ成分が含まれています。

  ◆タバコに含まれる代表的な有害物質

   ・アセトン …例)ペンキ除去剤

   ・カドニウム…例)車のバッテリー

   ・トルエン …例)工業溶剤

   ・一酸化炭素…例)排気ガス

   ・ブタン  …例)ライター用燃料

   ・ヒ素   …例)アリ殺虫剤


    こんな恐ろしい物質が入っているのです。

    タバコ煙が最初に通過する口の中は、喫煙の悪影響が貯留する器官です。つまり、口腔に貯留・通過する

   タバコ煙による直接的影響と、血液を介した間接的影響の双方が関わります。

    タバコ煙と接触する歯肉や口の粘膜は、皮膚と同様、重層扁平上皮で覆われている。そのためタバコ煙

   の影響は、上皮の厚さやその直下の粘膜下組織に分布する血管の分布度に依存する。一般的に歯肉は角化

   し、口腔粘膜上皮は口腔底、舌下、口唇、歯槽粘膜で薄く、硬口蓋や舌背で厚くなっている。特に口腔底

粘膜は物質透過性が高く、薬剤の迅速な吸収を期待して薬剤の舌下錠が使用されていることからもわかる

ように、タバコ煙の影響を受けやすい場所です。




l  ニコチンとニコチンが歯周組織に悪影響を与えるメカニズム


l  喫煙に関係する口腔内の典型的病的所見

 病的所見により、

◆喫煙との関連が示唆される口腔内所見および疾患


喫煙の種類

部位

口腔内所見・疾患



能動喫煙

口の粘膜

白板症、口腔がん(特に口腔底、舌、頬粘膜)、カタル性口内炎、

扁平紅色舌癬、慢性肥厚性カンジタ症



歯周組織

歯肉メラニン色素沈着、急性壊死性潰瘍性歯肉炎/歯周炎、喫煙関連歯周炎



正中菱形舌炎、黒毛舌、舌白色浮腫、味覚の減退



メラニン色素沈着、角化症、口唇炎、口唇がん



色素沈着(ヤニ)、歯石沈着、根面う蝕(根本のむし歯)

充填物、補綴物

色素沈着(ヤニ)



その他

口臭、唾液の分泌・性状変化、壊死性唾液腺化生(小唾液腺炎)




受動喫煙




歯周組織

歯肉メラニン色素沈着、歯周炎



乳歯

う蝕(むし歯)




妊娠時の喫煙

胎児

口唇裂、口蓋裂



 

タバコに含まれるニコチンやタールは直接的、間接的に歯肉にダメージを与えます。また、治療が効きにくくなってしまうのです。

ニコチン・タール・一酸化炭素などの有害物質の影響で…

 血管が細くなり、体を守る細胞が届きにくくなる

 体を守る細胞の能力を低下させ

 歯肉を構成する細胞にダメージを与え、治療を効きにくくする

 そうすると、プラーク細菌が増え、歯肉や歯槽骨が破壊されていきます。




 喫煙していても治療は行えますが、治療が効きにくく、再発しやすい傾向があります。






 喫煙は、様々な疾患に対するリスク因子の一つといわれています。そして、歯周病の環境因子の中の生活習慣要因に含まれます。

喫煙者と非喫煙者とを比較した研究から、喫煙者は、歯肉に炎症が現れにくいですが、歯周ポケットが深く、歯肉の下がりも大きく、歯周病の進行も速いことが示されています。


・歯周病原性細菌増加

・歯周炎増加

・免疫系機能低下

・微小循環機能低下

・細胞機能


喫煙は歯周病とも関連性が高いものです。

なかなか歯周病が治らないという方はぜひスタッフにご相談ください!

タバコ・喫煙の怖い話

次回は電子タバコについてお話します!