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2020/09/17矯正歯科の治療で保険は適用される?適用後の治療費はいくら?

こんにちは!鶴見区にある管理栄養士のいる歯医者さん!

インプラントのヴェリタスインプラントサロン横浜、歯周治療うえの歯科医院歯科助手・管理栄養士の高橋です♪


感染症拡大により、リモートワークや移動の制限などで出かける事も少ない状態が続いていると思います。

そんな中、せっかくのこのタイミングで歯並びを良くしよう!という方もいらっしゃるようです。


そんな歯並びを良くする「矯正治療」ですが、多くの方が「費用が気になる」のではないでしょうか?

矯正治療というと、高い!と思われがちですよね。


そんな矯正治療は、ほとんどが保険は適用外で、自由診療となります。よって、基本的に自己負担での治療です。

しかし、一部の症例では、保険適用の症例があるんです。



今回は、矯正治療で保険適用になるケースを紹介していきます!!

矯正歯科の治療で保険は適用される?適用後の治療費はいくら?

■矯正治療は保険適用外なのか?

前述のように、矯正治療は基本的に保険適用外、自己負担での治療となります。


なぜ矯正治療は保険適用外なのでしょうか?

なぜなら、病名がないと保険診療はできないからです。つまり、病気でないと保険適用にはなりません。


歯並びが悪いと歯磨きがしづらく汚れもたまり、むし歯や歯周病のリスクは高まります。

しかし、歯並びをきれいにしたら、むし歯や歯周病が治るかというとそうではありません。

つまり矯正治療は直接的に病気を治す治療ではないのです。

よって、厚生労働省は、矯正治療を保険適用に認めていません。


しかし、厚生労働省が定めた特定の症例に限り、保険が適用されることがあります。

保険適用の矯正治療は、どの医療機関でもできるわけではありません。

厚生労働省の定める指定自立支援医療機関(育成・更生医療)で保険診療を受けることができます。

しかし、保険の範囲内で顎変形症の方の矯正治療が受けられる医療機関は限られます。

顎変形症に対する矯正治療は、顎口腔機能診断施設で保険適用の診療を受けられます。

指定機関についてのお問い合せや補助金の申請手続きは、管轄の保健所または福祉課で受付をしています。



■矯正治療で保険が適用されるケース

①顎の外科手術を要する顎変形症などの手術前、手術後の矯正歯科治療

⇒つまり、顎変形症である場合


②前歯3歯以上の永久歯萌出不全に起因した咬合異常

⇒つまり、前歯3本が生えてこない場合


③所定の症候群に起因した咬合異常に対する矯正歯科治療

⇒つまり、先天異常(生まれながらにして異常がある)や症候群がある場合



一つずつ詳しくみていきましょう。


①顎変形症である場合

顎変形症とは、著しい出っ歯や受け口、顎のゆがみによって噛み合わせに異常が起きている状態です。

この状態では、病名がつかない見た目の問題だけではなく、

うまく噛めないなど色々な症状があるため、病気として診断がつくので保険適用になります。

ただし顎の外科的な手術も行われなければ、保険適用にはなりません。

つまり、噛み合わせに異常があるからといって、誰でも保険適用になるわけではありません。手術を要する重度の顎変形症の場合に保険適用となります。

また、お子様の場合は受け口や出っ歯があっても、保険適用外の自費治療となります。

なぜなら、骨格の成長が終わってからでないと手術もできないためです。よって、成人が対象になります。



②前歯が3本生えてこない場合

いつまでたっても前歯が生えてこない場合も、保険適用になります。

この場合、歯が自然に生えてこないため、埋伏歯開窓術という手術をしないと保険適用にはなりません。

埋伏歯開窓術とは、歯肉を切って歯にボタンをつける手術になります。

このボタンにゴムをつけて引っ張って、前歯を萌出させます。



③先天異常や症候群がある場合

症候群には様々な種類がありますが、ほとんどが生まれた時にわかる事が多いです。

特にお子様で多いのが唇顎口蓋裂になります。

この唇顎口蓋裂は400〜600人に1人の割合で、生まれてくると言われています。


以上のような症例で、保険適用で矯正治療をすることができます。



■保険適用後の治療費は?

保険適用外で矯正治療を行う場合、治療期間や治療回数が増えても、治療開始前に提示された費用が変わることはありません。医療機関が指定した一定の基本的な料金をお支払いいただいています。

一方、保険適用の矯正治療の場合は、治療をするごとに治療費を支払うことになるので、一般的なむし歯治療や歯周病治療と同じように、歯の状態により通院期間や通院回数が増えれば、その分、治療費が追加されることになります。

保険適用後の負担する治療費は、お一人おひとりのお口の中の状態や、矯正治療の方法や年齢によっても異なります。

一般的には、矯正費用は80〜120万円程度必要とされています。その場合、単純計算で、3割負担の保険適用後は、30万円ほどで歯科矯正の治療ができる、ということになります。



■矯正をやるかどうか悩んでいる方は、うえの歯科医院へ!

うえの歯科医院では、保険適用外の矯正治療を行なっています。

ワイヤーで行う矯正と、マウスピースで行う矯正の2種類から選択することができます。

矯正歯科の治療で保険は適用される?適用後の治療費はいくら?

歯科医師が、あなたのお口の中の状況では、どちらのタイプの矯正治療がピッタリなのか判断し、しっかりと矯正治療スタート前や、実施中は歯科医師と相談しながら進めることができます。

金額も安いものではない矯正治療だからこそ、安心して行いたいですよね…!



■まとめ

今回は、矯正治療で保険が適用されるケースについてご紹介いたしました。

少ない症例ではありますが、保険適用される場合もあります。

保険適用されず、直接的な病いではなくても、歯並びが悪いことにより、むし歯や歯周病のリスク、かみ合わせ不良による生活習慣病のリスクは高くなってしまいます。

少しでも気になる方は、ぜひうえの歯科医院にご相談ください!