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2022/05/26前歯のすきっ歯を治す方法

皆様こんにちは!横浜市鶴見区にある歯医者さん

インプラントのヴェリタスインプラントサロン横浜

歯周病治療のうえの歯科医院、管理栄養士兼歯科助手の河村です。


「すきっ歯が気になる」、「すきっ歯を気にして思い切り笑えない」と思っている人は、一度は治療することを考えるのではないでしょうか。

 

インターネットには色んな情報があふれていて、どんな治療が自分に向いているのか、誰に相談すればいいのか、悩ましく思う方もいるかもしれません。


今回は#すきっ歯の原因と治療法について見ていきます!


⬛︎すきっ歯とは?

いわゆる理想的な歯並びは、歯が綺麗に並び、咬み合わせのバランスもとれてしっかり機能している状態です。しかし、中には歯と歯の間にすき間ができてしまう方がいます。俗に「すきっ歯」と呼ばれる状態です。


すきっ歯とは歯と歯の間にすき間がある歯並びをあらわす俗称です。

歯科医はこれを空隙歯列(くうげきしれつ)と呼びます。

前歯のすきっ歯を治す方法

また、歯の真正面にすき間がある場合は、正中離開(せいちゅうりかい)と呼びます。

前歯のすきっ歯を治す方法

すき間があることで、食事中に食べ物がはさまる・つまる等の原因になるだけでなく、空気が漏れることで滑舌(かつぜつ)が悪くなる原因になることもあります。


⬛︎前歯がすきっ歯になる原因

では、なぜ歯と歯の間に隙間ができてしまうのでしょうか?原因は大きく分けて3つあります。

◇舌のくせ

食べ物や飲み物を飲み込む際に舌を前歯の裏に押し付けて飲み込む癖のある方は前歯が徐々に開いてすきっ歯の状態になってしまいます。

幼児期に指しゃぶりの癖が治らず、出っ歯になっている方や、受け口の方で力を入れないと唇を閉じる事が出来ない方にこの傾向があります。


◇歯の幅より口の幅が大きい

歯が小さすぎたり、逆に口が大きすぎたりすると、歯と歯の間に隙間ができます。

このケースでは、隙間は一か所ではなく、複数の隙間が、不規則にできることが多いです。


◇歯周病

歯周病が進行すると歯を支える骨が溶けていきます。

そのため歯が動いて歯と歯、歯と歯茎の隙間が広がってしまいます。歯周病の進行とともにどんどん歯が前に出て隙間が広がってしまい、最終的に歯を抜かなくてはいけない場合もあります。


⬛︎すきっ歯の治療法

多くの場合、すきっ歯は治療可能です。治療する方法は大きく分けて、①補綴(ほてつ)治療と②歯科矯正の2種類に分けられ、単体もしくは組み合わせて治療することができます。どちらもメリット、デメリットがあるのでそれぞれ見ていきましょう。


◇補綴治療

補綴(ほてつ)とは、歯の詰め物やかぶせ物など人工物のことです。むし歯の治療に使用するプラスチック、金属、セラミックなども補綴物の一種です。

補綴治療ではこの人口の歯を使って歯の大きさを大きくすることで隙間を埋めます。

メリットとしては、歯科医院によって異なりますが数回の治療で完了します。矯正治療ではどんなに短くても数ヶ月はかかるため、患者様の負担は小さいです。

デメリットとしては、人工物を使うということです。

比較的安価なプラスチック(CR)を選んだ場合、1年前後で変色が始まり、耐久年数は5年程度になります。セラミックを選んだ場合は、耐久年数が数十年程度になり変色も限定的ですが、治療時にはご自身の歯を比較的多めに削る必要があります。

また、歯の大きさや歯並びのバランスによっては治療が不向きな場合があります。


◇矯正治療

矯正治療は、今あるご自身の歯の位置や角度を正しいポジションにすることで歯列を矯正します。すべての歯を治療する全顎(ぜんがく)矯正と気になる歯列を治療する部分矯正があります。

歯科矯正ですきっ歯を治療する最大のメリットは、自分の歯を活かせることです。身体の中に人工物を入れると「耐久年数」を検討する必要がありますが、その点安心して治療を受けることができます。

デメリットとしては、ある一定の治療期間が必要となることです。

 治療期間は

1)歯を動かす動的治療期間

2)歯を定着させる保定期間

が必要です。すきっ歯は、通常、歯を動かす動的治療期間が終わった時点ですき間がなくなります。歯を動かす動的治療期間の目安は部分矯正なら312か月、全顎矯正なら12年が目安です。 


⬛︎治療にかかる費用の目安

補綴治療の場合、補綴自体にたくさんの種類があるため値段の幅があります。保険適用の銀歯の場合1本約4000円、セラミックなどの自費のものは110万円ほどです。

矯正治療の場合、約100万円ほどです。


⬛︎まとめ

今回はすきっ歯の原因と治療法について紹介しましたが、すきっ歯を治療する必要性についてはご自身での検討を重ねていただくとよいかと思います。

日本ではすきっ歯が原因で思い切り口を開けて笑えないという方もいる一方で、海外ではすきっ歯が肯定的に捉えられていたりします。

治療をするかどうか悩んでいる方は、歯科医師に相談してみるとよいでしょう。

うえの歯科医院では歯並びについての相談も行っています。

気になることがある方は気軽にご相談ください。