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2023/02/12歯石沈着をケアしたい!予防法も紹介します!

皆様 こんにちは!

インプラントのヴェリタスインプラントサロン横浜、歯周治療うえの歯科医院

歯科医師の中曽根です。


新年になり、久々に歯科医院を受診した方もいらっしゃるのではないでしょうか?

その際、歯石が付いていると指摘された方も多いと思います。

また、いつもの定期検診で歯石を指摘され、清掃指導を受ける方もいると思います。

そこで本日はその“歯石”について様々なお話をしていきます。そもそもどんなメカニズムで付着するのか?また、どのようなセルフケアで防ぐことができるのか?

この機会にセルフケアのレベルアップを図りましょう!


◼️歯石とは?

歯石はお口の中に残った歯垢(プラーク)が、2日程度かけて石のように硬くなってしまったものです。

この段階になると歯磨きでは落とすことができなくなってしまいます。

 

また、歯石自体は酸や毒素を出しませんが、表面がザラザラしているので汚れがつきやすく、細菌が増殖しやすい環境になり、歯周病や口臭の原因になってしまいます。


◇歯石ができるメカニズム

先程お伝えしたように、歯石は歯垢が硬くなったものです。そのメカニズムは、お口の中の唾液の中に含まれているミネラル成分(リンイオン・カルシウムイオン)と歯垢が結びついて石灰化することです。

 

また歯茎から出る浸出液や血液と歯垢が結びつくことでも歯石が作られます。これは縁下歯石と言って、由来通り黒色の歯石です。

この歯石は細菌の塊なので、そのままにしておくと歯や歯ぐきにダメージを与えることになります。

 

◇歯石のつきやすいところ

歯石が付きやすい場所は「下顎の前歯の裏側」や「上顎の奥歯の頬側」といわれています。この2つの場所は、「舌下腺(ぜっかせん)」と呼ばれるお口の中で唾液を作る器官の出口に近い場所です。この舌下腺の近くにある歯に歯垢が溜まると、唾液の作用により石灰化するので、歯石が付着しやすい場所となります。


 また、出血があるところにも歯石は付着しやすいです。歯石は血液によっても作られるため、歯茎に出血が見られたり、歯周ポケットの中で出血を起こしていると、歯石が作られてしまいます。出血が原因による歯石は、特に歯周病を悪化させますので、注意が必要です。出血のない健康な歯茎を保つことは、歯石の予防に大きく影響します。

歯石沈着をケアしたい!予防法も紹介します!

◼️歯石を予防するためには?


①歯石ができやすい場所を意識して歯磨きする

歯石は見えづらいところ(歯の裏側や歯が重なっているところ)に付きやすいです。

歯ブラシを一定方向にのみ使用するのではなく、方向を変えて動かしましょう。特に隙間は、ブラシを小刻みに動かすと良いでしょう。


②デンタルフロス・歯間ブラシを使う

デンタルフロス・歯間ブラシを使用することで、特に歯の隙間や歯茎に沿って溜まる歯石の予防につながります。

歯ブラシが入り込みにくい場所に詰まった歯垢は、落としきれずに溜まってしまい、歯石を作る原因になります。


デンタルフロスは、歯に挟ませるほどの長さにカットして両手に持ち、歯の隙間に入れて左右・上下に動かします。歯間ブラシも同様に動かします。

 

歯石を作る歯垢の元になる食べカス(汚れ)は、少しずつ溜まります。

毎食後にフロス、歯間ブラシを行うのが難しくとも、1日1回、夜の歯磨き時に行うようにすると、その日の汚れを繰り越さないので歯石予防に効果的です。

 

③歯垢染色液で磨き残しをチェックする

歯垢染色液を歯磨き後に使用することで、

・磨き残しが目で見てわかる

・自分の歯磨き不足となりやすい場所の確認

・磨き癖の発見

などに役立ち、見えていない箇所の歯石予防につながります。


④マウスウォッシュを使用する

歯磨きだけでは、口の中の細菌を落としきれないものです。

マウスウォッシュを使用することで、目に見えない歯の裏側などの歯石予防につながるでしょう。


マウスウォッシュは、口に含んで、よくすすぎましょう。

口の中の左右や隙間にも液体が行き届くようにうがいします。そして 医薬部外品で殺菌、歯周病予防などの効果があるものを選びましょう。


⑤キシリトールガムを噛む

歯磨きの前後に、10分〜20分程度噛みましょう。

キシリトールガムを噛むことで、

・唾液の分泌量が増えて、口の中が洗浄される

・歯の再石灰化(※)を促してくれる

・歯垢をつきにくい環境にする

・歯を強くする

などの効果が期待できます。


選び方としては、糖類の含まれていないものにしましょう。


⑥食生活に気をつける

食生活では、

・ある程度時間を決めて食べる(ダラダラ食べない)

・食間のおやつも時間を決めて食べる

・食べ物が口の中に入っている時間を短くする

などに気をつけることで、歯石の元になる歯垢が溜まりにくくなり、歯石予防につながります。


また、柔らかい・粘り気のある食べ物(チョコレート、グミ、飴、菓子パンなど)は、歯の隙間に詰まって歯垢になり、歯石を作りやすいです。


◼️まとめ

これらを意識して、歯石になってしまう前にセルフケアを徹底していきましょう!歯垢の除去をしっかりと!

そして定期的な歯科医院受診でプロケアも併せて最高な口腔内を一緒に目指しましょう。


うえの歯科医院では歯周病治療に関わることをサポートしているので、良ければお問い合わせください。

ブログ監修者


医療法人VERITAS うえの歯科医院 

理事長 上野友也


1993年 鶴見大学歯学部卒業

1995年 東京医科歯科大学歯学部医員研修医終了

1996年 鶴見大学第三補綴学講座臨床専科生

2000年 アストラテックインプラントベーシックコース修了

2002年 うえの歯科医院設立

2004年 医療法人ヴェリタスオーラルケアセンター設立

2008年 OSIインプラントアドバンスコース修了

2008年 JIADSペリオコース修了

2009年 JIADSエンドコース修了

2010年 JIADS補綴コース修了

2010年 JIADSペリオ&インプラントアドバンスコース修了

2012年 ニューヨーク大学CDE在籍


• 所  属

国際インプラント学会(ICOI)会員

日本顎咬合学会会員

財団法人プロスピーカー協力アシスタントプロスピーカー

OSI会員

JIADS会員

厚生労働省認定歯科医師臨床研修指導医

鶴見大学歯学部附属病院共同診療医

済生会東部病院共同診療医

横浜労災病院共同診療医

日本歯周病学会

日本臨床歯周病学会

日本口腔インプラント学会

鶴見大学歯学部歯周病学講座