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2023/07/16マウスピースの保管・洗浄方法について。

皆様 こんにちは!

インプラントのヴェリタスインプラントサロン横浜、歯周治療うえの歯科医院

歯科医師の中曽根です。


毎日、梅雨とは思えない暑さですね。

皆様、体調はいかがですか?

水分補給こまめに、この夏も乗り越えましょう!



最近、マウスピース矯正や夜間のマウスピースを使用する方が増加していますが…


そのマウスピース、清潔ですか…?


本日は今一度、マウスピースの清掃方法や汚いまま使用した場合どのようなリスクが考えられるのか詳しくお伝えします。

この機会に、是非マウスピースをお使いの方は日々の取り扱いを見直してみてください。



◼️マウスピースを正しく保管・洗浄しないとどうなるの?


◇破損や変形のリスク


マウスピースは非常に薄い素材なので、破損や変形させないように扱う必要があります。そのため、マウスピースを着脱する際は手順を守って丁寧に行ないましょう。また、装置を外さずに食事をしてしまうと破損や変形のリスクがあるため注意が必要です。

 

破損した場合、装置を作り直す間は治療が止まってしまうため治療期間が遅延する可能性があります。さらに、クリニックによっては追加費用も発生する可能性があるため注意が必要です。


◇紛失のリスク


マウスピースの紛失は、着脱ができる特徴が原因とも言えるリスクです。とくに外食や旅行、出張の際には紛失に注意する必要があります。食事や歯磨きの際に外したまま装着を忘れたり、帰宅してから紛失に気づいたりするのです。

食事や歯磨きの際は、必ず専用のケースに入れておくという習慣を持つようにしましょう。


◇虫歯や歯周病のリスク


装置を外せるマウスピース矯正中でも、虫歯や歯周病には注意が必要です。

 

食事の後は歯磨きを行なってからマウスピースを装着してください。歯磨きせずにマウスピースを装着してしまうと、食べかすや菌を閉じ込めてしまうのです。その後に歯磨きをしても、装置が汚れているため装着前のケアが重要になります。


◼️マウスピースの汚れの原因


◇食べ残し


食べ残しがマウスピースの汚れや、落ちにくい変色を引き起こすリスクがあります。特にカレーやキムチなど色の濃い食べ物には注意が必要です。いずれにしても、食事の後は必ず歯磨きをしてからマウスピースを装着するようにしましょう。

 

◇着色された飲み物


矯正治療中は、マウスピースに着色しやすい飲み物にも注意する必要があります。特に赤ワインやコーヒー、ウーロン茶、紅茶などは着色しやすい飲み物です。これらの飲み物は、マウスピース装置だけでなく歯にも着色しやすいので注意してください。

 

色の濃い飲み物は、ストローで飲んだとしても着色のリスクは変わりません。飲みたい場合は装置を外して飲むようにして、必ず歯磨きの後にマウスピースを装着しましょう。


◇タバコ


喫煙は歯の着色はもちろんですが、マウスピースも同じように変色します。

 

せっかく目立たない装置なのに、マウスピースが変色してしまったら意味がなくなってしまいます。マウスピースの変色は、タバコに含まれるタールやニコチンが影響するためです。また、電子タバコであってもマウスピースの変色は起きています。

 

可能であれば、矯正期間中は喫煙は避けておくほうが望ましいです。どうしても吸いたい方は装置を外して喫煙し、こまめにブラッシングを行なうようにしましょう。


◇唾液


唾液はマウスピースの汚れとなる可能性があります。これは、唾液に含まれているカルシウムやリンなどによって歯石が作られるからです。さらに歯石は歯だけでなく、マウスピースにも白く濁った汚れが付着します。

 

歯石が付いてしまった装置は、悪臭の原因や虫歯や歯周病のリスクにもなります。これではせっかく歯並びが改善しても、意味がなくなってしまいます。そのため、装置を意識的にケアして清潔を保つように心がけましょう。


◼️マウスピースの洗い方と手入れ方法

 

基本的には1日1回、最後の食事の後に洗うというイメージです。さらに、次にご説明する正しい洗浄方法でお手入れすると良いでしょう。


◇.水道水とブラシで手入れする


マウスピースの洗浄をこまめに行えば、水道水である程度の汚れを落とすことができます。

 

基本的には、専用のブラシを利用して流水で優しく汚れを落とします。歯ブラシを利用することもできますが、歯磨き用とは別で柔らかいものを用意してください。また、力を入れて磨いてしまうと、傷で透明感がなくなってしまうので注意が必要です。


◇洗浄剤を利用する


矯正装置専用の洗浄剤は、歯科医院だけでなくドラッグストアでも購入できます。また、ナイトガード用や入れ歯用に販売されている洗浄剤でも問題ありません。洗浄剤を利用すると、汚れだけでなく臭いの除去もできておすすめです。

 

矯正期間中は日々の洗浄を水道水で行い、週に1~2回ほど洗浄剤を利用すると良いでしょう。


◇超音波洗浄機


超音波洗浄機とは、水を超音波で振動させて汚れを落とす機器です。

 

超音波洗浄機はマウスピースの洗浄はもちろん、臭いの原因となる汚れまでしっかり落とすことが可能です。家電量販店やネットでも購入できますが、製品によって性能が異なるため洗浄力にバラつきがあります。洗浄剤を使っても汚れや臭いが取れない場合は、超音波洗浄機を利用してみてください。

 歯科医院によっては、超音波洗浄機が用意されているところもあります。

マウスピースの保管・洗浄方法について。

◼️手入れの注意点


◇熱湯消毒はしない


マウスピースが変形してしまうため、高温のお湯では洗浄しないようにしてください。水では気になるという方は、ぬるま湯程度の温度で洗うようにしましょう。


◇歯磨き粉は使わない


研磨剤でマウスピースが傷つく可能性があるため、歯磨き粉で洗うのは避けましょう。


◇硬い歯ブラシは使わない


硬い歯ブラシで磨いてしまうと、マウスピースが傷つく可能性があります。市販の歯ブラシを使う際は、柔らかいもので優しく行うようにしましょう。


◇濡れたまま保管しない


マウスピースに湿気がある状態で保管してしまうと、カビや細菌が発生するリスクがあります。装置の洗浄後はしっかりと水を切って、乾燥させてからケースに保管しましょう。また、ドライヤーを利用する場合は温風ではなく冷風で乾燥させてください。


◼️まとめ


きれいな歯並びを手に入れるためには、マウスピースを清潔な状態に保つ必要があります。汚れは目に見えても細菌は目に見えないので、毎日のお手入れがとても大切なのです。さらに、装置の変形や破損は予定通りに矯正治療が進まなくなるリスクがあります。


うえの歯科医院では矯正歯科に関わることをサポートしているので、よろしければお問い合わせください。